ウェンブリー・スタジアムは、イギリスのロンドン北西部にある9万席のスタジアムで、イングランド代表の本拠地です。FAカップの決勝などが毎年ここで行われ、「サッカーの聖地」と呼ばれています。いまのスタジアムは2007年に開場した2代目で、初代は1923年から2000年まで使われました。
この記事では、ウェンブリー・スタジアムの公式案内、イングランドサッカー協会(The FA)、UEFA、日本サッカー協会(JFA)の公式情報をもとに、収容人数と建物の数字、1923年に始まる歴史、ここで行われる試合、日本代表と日本人選手の試合、2026/27の予定、行き方とスタジアムツアーを表で整理します。あわせて、2011年から2025年までマンチェスター・ユナイテッド公式の日本語サイトの翻訳を担当したスポーツ翻訳者の菅野さんに、ウェンブリーの見方を聞きました。
この記事でわかること
- 基本と数字:収容人数9万席、高さ133mのアーチなど、公式が出している建物の数字が分かります。
- 歴史:1923年の初代スタジアムと「白い馬の決勝」、1966年のW杯優勝、2007年の建て替えまでを年表で整理しています。
- 試合と日本:FAカップ決勝や代表戦など、ここで行われる試合と、日本代表が初めてイングランドに勝った2026年の試合、2026/27の予定、行き方とツアー料金が分かります。
ウェンブリー・スタジアムとは
ロンドン北西部のウェンブリーにある9万席のスタジアムで、イングランドサッカー協会が持つ代表の本拠地です。
持ち主はイングランドサッカー協会(The FA)で、子会社のウェンブリー・ナショナル・スタジアムが運営しています。サッカーのほかに、ラグビーやアメリカンフットボールの試合、大きなコンサートにも使われます。
ロンドンにある9万席のスタジアム
席の数は9万で、公式の案内は「視界をさえぎる柱が1本もない」と説明しています。
ウェンブリー・スタジアムの公式ヘルプは、席が9万あり、そのうち車いす席が310、報道席が400だとしています(Wembley Stadium「Stats and facts」)。場所はロンドン中心部から地下鉄で行ける北西部の郊外で、駅からスタジアムまでまっすぐな歩道が続きます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | イギリス・ロンドン北西部のウェンブリー |
| 持ち主 | イングランドサッカー協会(The FA) |
| 収容人数 | 9万席(車いす席310・報道席400を含む) |
| 開場 | 今のスタジアムは2007年。初代は1923年〜2000年 |
| 本拠地にしているチーム | イングランド代表(男子・女子) |
| 主な試合 | FAカップの準決勝と決勝、カラバオ・カップ決勝、コミュニティ・シールド、代表戦 |
出典:Wembley Stadium「Stats and facts」、The FA「Round dates」(2026年10月28日確認)
「サッカーの聖地」と呼ばれる理由
1923年からイングランドの大きな決勝と代表戦がここで行われ、歴史に残る試合が積み重なってきたからです。
菅野さんは、サッカーに詳しくない日本の人にひとことで紹介するなら「サッカーの聖地」だと話します。現地の報道でも「聖地」という表現が多く、ほかに「フットボールのメッカ」「フットボールの大聖堂(カシードラル・オブ・フットボール)」と冠を付けて呼ばれることもあったそうです。日本の報道でも、2026年3月の日本代表の試合の前に、サッカーキングが「9万人収容の“聖地”」という見出しで伝えています(サッカーキング 2026年3月31日)。
菅野さんは、呼ばれ方はいろいろあっても、どれもサッカーを愛するイングランドの人たちにとって大切なスタジアムだという意味は同じだと話します。数々の歴史が作られてきた場所で、代表がそこで試合をする重みがあり、ファンにとってはそこで試合を見ることが誇りになり、選手にとってはそこでの試合がキャリアの1ページに必ずなる、というのが菅野さんの見方です。
日本でいえば国立競技場
規模とその国での存在感で日本にたとえるなら、国立競技場に近いというのが菅野さんの見方です。
日本代表が国立競技場で試合をするのと同じように、イングランド代表がウェンブリーで試合をすることは、国を挙げて代表を応援する場だと菅野さんは話します。自分たちの代表にふさわしいピッチがあるのがウェンブリーで、選手にとってもファンにとっても重みのある名誉なことだそうです。
収容人数と建物の特徴
収容人数は公式の案内で9万席です。北側のスタンドの上には、高さ133mの白いアーチがかかっています。
公式の案内によると、コンサートではピッチを保護板で覆って最大2万5,000人の立ち見を入れられます(Wembley Stadium「Stats and facts」)。
9万席はイギリス最大
英語版のウィキペディアは、9万席のウェンブリーをイギリスでいちばん大きいスタジアムと説明しています。
同じ記事はヨーロッパで2番目に大きいとも書いています(Wikipedia「Wembley Stadium」)。ヨーロッパでの順位は改修中のスタジアムがあると入れ替わるので、この記事では「イギリス最大」までにとどめます。席を下段・中段・上段の3層に分けて積み上げているので、上の段からでもピッチ全体が見渡せる作りです。
高さ133mのアーチ
北側のスタンドの上にかかる白いアーチは高さ133m、端から端までの長さが315mあります。
公式の案内は、このアーチが「1本でかけた屋根の構造として世界最長」で、ロンドンのあちこちから見えると説明しています。アーチの直径は7.4mで、屋根の重さの多くをこのアーチが支えています。屋根はピッチから52mの高さにあり、旧スタジアムのシンボルだったツインタワー(高さ35m)より高くなりました。屋根の一部は動かせますが、全体を閉じてドームにする作りではありません。
数字で見るウェンブリー
公式の案内には、トイレの数や表彰式の階段の段数まで、建物の数字が細かく載っています。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 席 | 9万(車いす席310・報道席400) |
| アーチ | 高さ133m・長さ315m・直径7.4m |
| 屋根の高さ | ピッチから52m(旧ツインタワーは35m) |
| トイレ | 2,618 |
| 改札 | 164 |
| エスカレーター | 30 |
| 外周 | 1km |
| 表彰式の階段 | 107段(旧スタジアムは39段) |
| 試合日の電車 | ウェンブリーの3駅に1時間100本 |
出典:Wembley Stadium「Stats and facts」(2026年10月28日確認)
菅野さんは、旧いスタジアムによくある話として、旧ウェンブリーはトイレの数が足りないと言われていたと聞いたことがあるそうです。今のスタジアムのトイレは2,618あり、便利さの面では新しいスタジアムのほうが上だというのが菅野さんの見方です。
旧ウェンブリー(1923〜2000年)の歴史
初代のウェンブリーは1923年に最初のFAカップ決勝を開き、2000年まで77年間、イングランドのサッカーの中心でした。
正面の2本の白い塔「ツインタワー」がシンボルで、公式の案内によると高さは35mでした。
博覧会のために建てられた
第一次世界大戦のあとに開かれた大英帝国博覧会の会場の一部として建てられたのが始まりです。
公式の案内によると、国王ジョージ5世が正式に開場したのは1924年4月23日で、その前の年にはもう最初のFAカップ決勝が行われていました(Wembley Stadium「Stats and facts」)。英語版のウィキペディアは、建設にかかった期間を「ちょうど300日」とし、最初の名前は「エンパイア・スタジアム」だったと説明しています(Wikipedia「Wembley Stadium (1923)」))。
白い馬の決勝
1923年の最初のFAカップ決勝には、推定20万人が詰めかけ、ボルトンがウェストハムに2-0で勝ちました。
公式の案内は、この試合が「白い馬の決勝(ホワイト・ホース・ファイナル)」として知られるようになったと書いています。英語版のウィキペディアによると、試合は1923年4月28日で、公式の入場者数は12万6,047人とされますが、実際にはそれを大きく上回る人が入ったと推定されています。ピッチにあふれた観客を、白い馬に乗った警官が押し戻して試合が始まったことから、この名前が付いたとされています(Wikipedia「Wembley Stadium (1923)」))。
1966年のW杯優勝
1966年7月30日のW杯決勝で、イングランドが西ドイツに延長の末4-2で勝ち、ここで唯一のW杯優勝を決めました。
公式の案内は、この試合をウェンブリーの「最高の時」と書き、ジェフ・ハーストのハットトリックを伝えています。旧スタジアムでは1948年のロンドン五輪、1996年のEURO(欧州選手権)の決勝も行われました。英語版のウィキペディアは、1985年のチャリティーコンサート「ライブ・エイド」のイギリス会場もここだったと説明しています。イングランド代表の歴史と1966年の大会は、イングランド代表の歴史と成績の解説で詳しく扱っています。
ツインタワーとの別れ
旧スタジアムでの最後の代表戦は2000年10月7日のドイツ戦で、スタジアムは2003年に取り壊されました。
英語版のウィキペディアによると、最後の試合はW杯予選のイングランド対ドイツで、ドイツが1-0で勝ちました(Wikipedia「Wembley Stadium (1923)」))。公式の案内は、旧スタジアムが2003年に取り壊されて今のスタジアムに建て替えられたとしています。
今のウェンブリー(2007年〜)
今のウェンブリーは2003年から建て替えられ、2007年に開場した2代目のスタジアムです。
設計はフォスター・アンド・パートナーズとポピュラスで、旧スタジアムと同じ場所に建てられました。旧スタジアムのツインタワーに代わって、高さ133mのアーチが新しいシンボルになりました。
2007年に2代目が開場
完成は予定より遅れ、2007年5月のFAカップ決勝で正式に開場しました。
英語版のウィキペディアによると、2006年のFAカップ決勝はウェンブリーが間に合わず、ウェールズのカーディフで行われました。2007年3月にイングランドサッカー協会へ引き渡され、5月19日のFAカップ決勝で正式に開場したとされています。建設費は約8億ポンド(7億9,800万ポンド)とされていますが、資料によって数字が違います(Wikipedia「Wembley Stadium」)。
| 項目 | 旧ウェンブリー | 今のウェンブリー |
|---|---|---|
| 使われた期間 | 1923年〜2000年 | 2007年〜 |
| シンボル | ツインタワー(高さ35m) | アーチ(高さ133m) |
| 表彰式の階段 | 39段 | 107段 |
| 主な出来事 | 1966年W杯決勝、1996年EURO決勝 | 2011・2013・2024年のCL決勝、EURO 2020の決勝 |
出典:Wembley Stadium「Stats and facts」、Wikipedia「Wembley Stadium」(2026年10月28日確認)
旧と今、思い入れの違い
旧ウェンブリーを知る人はロマンを語りがちで、今のスタジアムは便利さが上、というのが菅野さんの見方です。
菅野さんは、どの国の代表的なスタジアムや建物でも、自分が生きた時代のものが強く印象に残るのは同じだと話します。ツインタワーがあった旧ウェンブリーについて、当時を知る人たちはロマンを感じると言っていた気がする一方で、新しいスタジアムのほうが便利なのは確かで、昔を知る人は思い出を少し美化して話す傾向があるのかもしれない、と菅野さんは見ています。建て替えのときの現地の受け止め方については、記憶にないそうです。
ウェンブリーで行われる試合
ウェンブリーで行われるのは、イングランドのカップ戦の準決勝と決勝、代表戦、欧州の大会の決勝などです。
どのクラブの本拠地でもないので、クラブがここで試合をするのは、主にカップ戦の準決勝と決勝、開幕前のコミュニティ・シールドです。
FAカップの準決勝と決勝
世界最古のカップ戦といわれるFAカップは、準決勝の2試合と決勝がウェンブリーで行われます。
The FAの日程によると、2026/27のFAカップは準決勝が2027年4月24日(土)の週末、決勝が2027年5月22日(土)です(The FA「Round dates」)。大会の仕組みや、カラバオ・カップとの違いは、FAカップの仕組みと歴史の解説で詳しく扱っています。
菅野さんは、準決勝からウェンブリーで行うことについて、4チームに絞られたところから一番いい会場で決勝に進むチームを見届け、優勝するクラブを見届けるという意味合いがあると話します。「なぜ準決勝から使うのか」という不満の声は、耳にしたことがないそうです。
カラバオ・カップ決勝とコミュニティ・シールド
リーグカップにあたるカラバオ・カップの決勝と、シーズン開幕前のコミュニティ・シールドもウェンブリーの試合です。
カラバオ・カップは、プレミアリーグと2部〜4部のEFLの92クラブが出るカップ戦で、2026/27の決勝は2027年3月21日の予定と報じられています。コミュニティ・シールドは、前のシーズンのプレミアリーグ王者とFAカップ王者が8月に戦う試合です。このほか、2部〜4部の昇格を決めるEFLプレーオフの決勝や、女子FAカップの決勝もウェンブリーで行われます。
イングランド代表のホーム
イングランド代表は、男子も女子もホームの試合の多くをウェンブリーで戦います。
菅野さんは、ウェンブリーでイングランド代表の試合が行われることは、日本代表が国立競技場で試合をするのと同じだと話します。イングランドサッカー協会の応援クラブ(イングランド・サポーターズ・トラベル・クラブ)の会員向けには、2026年から2028年までのウェンブリーでのホームの試合で、25ポンドのチケットを毎試合5,000枚出すと発表されています(England Football 2026年5月11日)。
欧州の決勝とサッカー以外
UEFAチャンピオンズリーグの決勝やEUROの決勝も開かれ、サッカー以外ではアメリカンフットボールやコンサートにも使われます。
| 区分 | 主な試合・催し |
|---|---|
| 国内のカップ戦 | FAカップの準決勝と決勝、カラバオ・カップ決勝、コミュニティ・シールド、EFLプレーオフ決勝、女子FAカップ決勝 |
| 代表 | イングランド代表(男子・女子)のホームの試合 |
| 欧州の大会 | UEFAチャンピオンズリーグ決勝(2011・2013・2024年)、EURO 2020の準決勝と決勝、女子EURO 2022の決勝 |
| 五輪 | 1948年ロンドン五輪(旧)、2012年ロンドン五輪のサッカーの決勝 |
| サッカー以外 | アメリカンフットボールのNFL、ラグビーリーグのカップ戦の決勝、コンサート |
出典:Wikipedia「Wembley Stadium」、The FA「Round dates」(2026年10月28日確認)
菅野さんは、ウェンブリーで催しがあるということは、国民的な催しや、国民的なミュージシャンのライブ、世界的なイベントが開かれる場所だと見られていると話します。コンサートでピッチの状態や日程の取り合いが話題になったことは、記憶にないそうです。
菅野さんがウェンブリーの名前を最初に強く意識したのも、サッカーではなく音楽でした。10代後半のころ、エルビス・プレスリーをたたえる各国のアーティストのコンサートのドキュメンタリーで、日本から出演した矢沢永吉さんがステージの端から端までベースを弾くしぐさで歩く姿が、今も印象に残っていると話します。
選手とファンにとってのウェンブリー
ここでプレーするのは選手の名誉で、イングランド出身ならキャリアを代表する出来事だと菅野さんは見ています。
菅野さんは、誰がいつ言ったかまでは覚えていないものの、大きな決勝の会場に選ばれる場所なので、そこでの試合の意味を選手一人一人がかみしめるべきだ、という趣旨のコメントがあったと話します。
決勝まで勝ち上がらないと立てない
クラブがウェンブリーで公式戦をするのは、主にカップ戦の準決勝と決勝まで勝ち上がったときです。
菅野さんは、決勝にたどり着かないとウェンブリーでは試合ができないことが重みになっていると話します。歴史に残る試合が開かれてきた場所なので、ファンも選手も自分がその一部になりたいという気持ちがあり、そこにタイトルがかかる緊張感が重なる、というのが菅野さんの見方です。
107段の階段とトロフィー
決勝のあと、優勝した選手たちは107段の階段を上がり、スタンドの上の席でトロフィーを受け取ります。
公式の案内によると、表彰式の階段は今のスタジアムで107段、旧スタジアムでは39段でした。菅野さんは、選手が階段を上がって、上の方の席でトロフィーを掲げる場面が印象に残っていると話します。
決勝の時期にファンが気にすること
ファンがいちばん気にするのは勝ち負けで、シーズン終盤の決勝では監督の去就も話題になる、というのが菅野さんの見方です。
菅野さんが例に挙げたのは、マンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハフ監督です。英語版のウィキペディアによると、ユナイテッドは2024年5月25日のFAカップ決勝でマンチェスター・シティに2-1で勝ちましたが、テン・ハフ監督は次のシーズンの途中、2024年10月28日に解任されました(Wikipedia「2024 FA Cup final」、Wikipedia「Erik ten Hag」)。菅野さんは、当時のファンの間では「カップ戦は勝ってほしいが、監督の人事は別の話」という論調だったと話します。クラブの歴史は、マンチェスター・ユナイテッドの歴史と今の解説で扱っています。
菅野さんは、ウェンブリーでの決勝の前後には、クラブの記事にも「聖地巡礼」「フットボールのメッカ」という表現がよく使われていたと話します。記者や編集者にそうした文章を書かせる力が、会場の方にあるのではないかというのが菅野さんの見方です。
日本とウェンブリー
日本代表は2026年3月31日、ウェンブリーでイングランドに1-0で勝ち、イングランドに初めて勝ちました。
日本人選手も、カップ戦の決勝などでウェンブリーのピッチに立っています。日本の報道は、クラブでも代表でもウェンブリーで勝ち続けた鎌田大地を「ウェンブリー男」と呼んでいます(フットボールチャンネル 2026年4月1日)。
2026年3月、日本代表がイングランドに初勝利
2026年3月31日の親善試合で、日本代表は三笘薫の前半23分のゴールでイングランドに1-0で勝ちました。
イギリスのスポーツメディアのSports Moleは、この試合をイングランドの男子代表が初めてアジアのチームに負けた試合と伝えています(Sports Mole 2026年3月31日)。JFAの発表では、試合は現地時間19時45分(日本時間4月1日3時45分)の開始でした(JFA)。菅野さんも、W杯の前にウェンブリーで行われたこの試合は大きく報道され、とても驚いたのを覚えていると話します。
1995年のアンブロ・カップ
日本代表がウェンブリーで初めてイングランドと戦ったのは、1995年6月3日のアンブロ・カップです。
記録をまとめているRSSSFによると、試合はイングランドが2-1で勝ち、日本は井原正巳が1点を返しました(RSSSF「Umbro Cup 1995」)。
ウェンブリーでプレーした日本人選手
遠藤航や鎌田大地のように、ウェンブリーの決勝で優勝を経験した日本人選手もいます。
| 年月日 | 選手(当時のクラブ) | 試合 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2017年2月26日 | 吉田麻也(サウサンプトン) | リーグカップ決勝 対マンチェスター・ユナイテッド | 2-3で準優勝 |
| 2023年4月23日 | 三笘薫(ブライトン) | FAカップ準決勝 対マンチェスター・ユナイテッド | 0-0、PK戦で敗退 |
| 2024年2月25日 | 遠藤航(リヴァプール) | カラバオ・カップ決勝 対チェルシー | 1-0(延長)で優勝 |
| 2025年5月17日 | 鎌田大地(クリスタル・パレス) | FAカップ決勝 対マンチェスター・シティ | 1-0で優勝 |
| 2026年3月31日 | 日本代表 | 親善試合 対イングランド | 1-0で勝利 |
出典:フットボールチャンネル、Goal日本版 2023年4月23日、Goal日本版 2024年2月26日、サッカーキング 2025年5月18日、Sports Mole(2026年10月28日確認)
報道によると、遠藤航は2024年のカラバオ・カップ決勝に先発して120分プレーし、鎌田大地は2025年のFAカップ決勝にフル出場して、クリスタル・パレスのクラブ初の大きなタイトルに貢献しました。鎌田はこのほか、2025年のFAカップ準決勝とコミュニティ・シールド、2026年の日本代表の試合にも出ています。
なでしこの五輪決勝
女子の日本代表は、2012年ロンドン五輪の決勝をウェンブリーで戦い、アメリカに1-2で敗れて銀メダルでした。
英語版のウィキペディアは、ウェンブリーが2012年ロンドン五輪のサッカーの決勝の会場だったと説明しています(Wikipedia「Wembley Stadium」)。
2026/27のウェンブリーの予定
2026/27は、11月の代表戦、3月のカラバオ・カップ決勝、4月のFAカップ準決勝、5月のFAカップ決勝が主な予定です。
| 日付 | 試合 | 状態 |
|---|---|---|
| 2026年11月12日(木) | イングランド対クロアチア(UEFAネーションズリーグ) | 予定 |
| 2026年12月5日(土) | 女子イングランド対ウクライナ | 予定 |
| 2027年3月21日(日) | カラバオ・カップ決勝 | 予定と報道 |
| 2027年4月24日(土)の週末 | FAカップ準決勝 | 予定 |
| 2027年5月22日(土) | FAカップ決勝 | 予定 |
| 2028年7月4日・5日・9日 | EURO 2028の準決勝と決勝 | 予定 |
出典:Wembley Stadium「Events」、The FA「Round dates」、UEFA EURO 2028(2026年10月28日確認。日付は変わる場合があります)
イングランド代表の試合
2026年の残りは、11月12日のネーションズリーグのクロアチア戦と、12月5日の女子のウクライナ戦が予定されています。
ウェンブリー・スタジアムの公式サイトのイベント一覧によると、11月12日の試合は現地時間19時45分の開始です(Wembley Stadium「Events」)。2026/27のネーションズリーグのイングランドの日程は、イングランドサッカー協会が発表しています(England Football)。
カラバオ・カップとFAカップの決勝
カラバオ・カップ決勝は2027年3月21日の予定と報じられ、FAカップ決勝は2027年5月22日です。
2026/27の日本の配信は、カラバオ・カップがDAZN、FAカップがU-NEXTです(2026年10月時点)。配信の詳しい違いは、DAZNで見られるプレミアリーグ関連の大会の解説で整理しています。
EURO 2028の決勝
2028年のEUROはイギリスとアイルランドの共催で、準決勝の2試合と決勝がウェンブリーで行われる予定です。
UEFAの発表によると、準決勝は2028年7月4日と5日、決勝は7月9日に予定されています(UEFA)。旧スタジアムの1996年、今のスタジアムのEURO 2020(2021年開催)に続いて、ウェンブリーでEUROの決勝が行われることになります。
現地で見る・見学する
最寄りの駅から歩いて8分ほどで、試合のない日はスタジアムツアーで中を見学できます。
駅からスタジアムへは「オリンピック・ウェイ」と呼ばれるまっすぐな歩道が続きます。
最寄りの3駅
最寄りは地下鉄のウェンブリー・パーク駅とウェンブリー・スタジアム駅で、どちらも歩いて8分です。
公式の案内によると、ウェンブリー・パーク駅(ジュビリー線・メトロポリタン線)とウェンブリー・スタジアム駅(チルターン鉄道)からは歩いて8分、ウェンブリー・セントラル駅(オーバーグラウンド・ベーカールー線)からは20分です(Wembley Stadium「Getting to the stadium」)。試合の日は、3駅に1時間あたり100本の電車が走り、ウェンブリー・パーク駅には約4万人が通ると公式の案内は説明しています。
スタジアムツアー
試合のない日には、更衣室やピッチへ出る通路などを見学できる公式のスタジアムツアーがあります。
| ツアー | 大人 | 子ども(16歳未満) |
|---|---|---|
| スタジアムツアー | 28ポンド | 19ポンド |
| VIPツアー | 90ポンド | 70ポンド |
| ミニ・スタジアムツアー | 15ポンド | 10ポンド |
出典:Wembley Stadium Tours「Prices」(2026年10月28日確認。料金は変わる場合があります)
公式の予約ページに載っている料金で、シニア・学生の欄には料金が出ていません(2026年10月28日確認)。日本の旅行会社が組む見学ツアーもありますが、内容と料金は会社ごとに違うので、申し込む前に公式の内容と比べて確かめてください。
チケットと持ち込みの決まり
試合のチケットは公式の販売で手に入れ、バッグはA4の大きさまで1人1つです。
FAカップの決勝のチケットは、出場する2つのクラブにそれぞれ割り当てられ、クラブの会員などに優先して売られると報じられています。公式の案内によると、スタジアムに持ち込めるバッグはA4の大きさ(297mm×210mm)までで1人1つです(Wembley Stadium「Restricted bag policy」)。イギリスでは許可なくサッカーのチケットを転売することが法律で禁じられています。チケットの買い方と転売の注意は、プレミアリーグのチケットの買い方の解説で詳しく扱っています。
映像で見るときの見どころ
映像で見るなら、会場の大きさ、白いアーチ、スタジアムへ続く道が人で埋まる様子が見どころだというのが菅野さんの見方です。
菅野さんは、あのアーチを見るとウェンブリーだと感じ、スタジアムに続くまっすぐな道が人で埋まっているのを見るとウェンブリーなんだと思うと話します。
アーチと人で埋まる道
中継で映る白いアーチと、オリンピック・ウェイを歩くファンの列が、菅野さんがウェンブリーらしいと感じる景色です。
試合のあとの表彰式では、107段の階段を上がった選手がスタンドの上でトロフィーを掲げます。中継では試合だけでなく、試合前と試合後の場面まで見ると、ウェンブリーらしさが伝わります。
まずはFAカップ決勝
これからウェンブリーの試合を見るなら、FAカップの決勝をすすめるというのが菅野さんの答えです。
菅野さんは、昨シーズンでもここ5年のものでも、FAカップの決勝を見ると会場の雰囲気や大きさが感じられると話します。2026年5月16日の決勝では、マンチェスター・シティがアントワーヌ・セメンヨのゴールでチェルシーに1-0で勝っています(Wikipedia「2026 FA Cup final」)。2026/27の決勝は2027年5月22日です。
よくある質問
ツアーは子ども料金と家族券があり、近くのウェンブリー・アリーナは別の屋内会場です。
Q. 子どもと一緒にスタジアムツアーに参加すると、いくらかかりますか?
A. 大人2人と子ども2人の家族券が75ポンドです。1人ずつ買うと大人28ポンド・子ども19ポンドで合わせて94ポンドなので、家族券のほうが19ポンド安くなります(Wembley Stadium Tours「Prices」、2026年10月28日確認)。子ども料金は16歳未満が対象です。
Q. ウェンブリー・スタジアムとウェンブリー・アリーナは同じ会場ですか?
A. 別の会場です。英語版のウィキペディアによると、ウェンブリー・アリーナはスタジアムの隣にある屋内の会場で、席は1万2,500です(Wikipedia「Wembley Arena」)。今はスポンサーの名前で「OVOアリーナ・ウェンブリー」と呼ばれているので、チケットに書かれた会場名を確かめます。
Q. ウェンブリーの屋根は全部閉まりますか?
A. 全部は閉まりません。屋根はピッチから52mの高さにあり、11エーカー(約4.5ヘクタール)ほどのうち4エーカーが動かせる作りです(公式の案内)。英語版のウィキペディアは、東と西の端の屋根が一部だけ開け閉めできると説明しています。
Q. ウェンブリーを本拠地にしているクラブはありますか?
A. ありません。本拠地にしているのはイングランド代表です。英語版のウィキペディアによると、トッテナム・ホットスパーが新しいスタジアムの完成を待つ間、2017年8月から2019年まで仮の本拠地として使っていました。
Q. ロンドン中心部からウェンブリーへはどう行けばいいですか?
A. 地下鉄のジュビリー線かメトロポリタン線でウェンブリー・パーク駅まで行き、駅から歩いて8分です。チルターン鉄道のウェンブリー・スタジアム駅からも8分です(Wembley Stadium「Getting to the stadium」)。試合の日は駅がとても混むので、時間に余裕を持って向かいます。
Q. 日本代表はウェンブリーでイングランドと何回戦いましたか?
A. 今回確かめられた範囲では2回で、ウェンブリー以外での対戦は含みません。1995年6月3日のアンブロ・カップは1-2で敗れ(RSSSF)、2026年3月31日の親善試合は三笘薫のゴールで1-0で勝ちました。
参考情報
この記事の建物の数字と行き方はウェンブリー・スタジアムの公式案内、日程はThe FAとUEFAの公式サイトで確かめました(2026年10月28日)。自分でもサッカーを始めたい人は、全国のサッカースクールの探し方も参考にしてください。


