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高校サッカー選手権のチケットの買い方|第105回の発売日・値段・取りやすい試合と転売の注意

高校サッカー選手権のチケットの買い方|第105回の発売日・値段・取りやすい試合と転売の注意

全国高校サッカー選手権のチケットは、大会ごとに決まった発売日に先着順で売られます。第105回(2026年12月28日〜2027年1月11日)の発売は2026年11月22日(日)10時です。前回の第104回は、ネットのプレイガイドとコンビニの店頭端末で売られ、会場のチケット売場や電話では買えませんでした。

第105回の値段はまだ発表されていません。前回の第104回は、1回戦〜準々決勝が前売1,500円の全席自由、国立競技場の準決勝・決勝は指定席が前売5,500円まででした。会場に行けない人も、全試合をTVerとSPORTS BULLで無料のライブ配信で見られます。

この記事では、日本サッカー協会(JFA)の大会概要とチケットの案内、法律と気象の公的な資料をもとに、第105回の日程・会場・値段の目安・買う手順・転売の注意・会場の決まりを整理します。あわせて、マンチェスター・ユナイテッド公式の日本語サイトの翻訳を2011〜2025年に担当したスポーツ翻訳者の菅野さんに、テレビで選手権を見てきた立場から楽しみ方を聞きました。

この記事でわかること

  • 第105回の買い方:発売日・買える場所・日程と会場を、JFAが2026年10月21日に出した大会概要で整理します。
  • 値段と取りやすさ:前回の席種ごとの値段と、完売した試合・当日券の出方から、どの試合が取りにくいかが分かります。
  • 転売と会場の決まり:転売チケットの危うさ、持ち込めるもの、座る側、寒さ対策まで、初めての観戦で困らないことをまとめています。
目次

高校サッカー選手権のチケットはどう買うのか

チケットはJFAが告知する発売日から先着順で売られ、前回はネットのプレイガイドとコンビニの端末で買えました。

抽選ではなく先着順なので、発売日の10時に申し込める準備をしておくのが基本です。前回は会場の窓口で前売も当日券も売らなかったため、「当日に行って買う」ことはできませんでした。第105回の大会概要の要点は次の表のとおりです。

項目第105回(2026年度)
期間2026年12月28日(月)〜2027年1月11日(月・祝)
チケット発売2026年11月22日(日)10:00
組み合わせ抽選会2026年11月16日(月)
出場46道府県の代表各1校と東京都の代表2校の計48校
準決勝・決勝1月9日(土)・1月11日(月・祝)、MUFGスタジアム(国立競技場)
放送・配信民間放送43社で放送。TVerとSPORTS BULLで全試合を無料ライブ配信

JFA「大会概要 第105回全国高等学校サッカー選手権大会」(2026年10月21日)をもとに作成(2026年10月26日に確認)。

第105回の発売は11月22日10時

第105回のチケットは2026年11月22日(日)の10時に発売されると、JFAが大会概要で発表しています。

発売は組み合わせ抽選会(11月16日)の6日後です。抽選会で地元の代表校の初戦の日と会場が決まってから、どの試合を買うかを選べる順番になっています。第104回も発売は11月23日(日)10時で、どの回戦も同じ日に一斉に売り出されました(JFA 第104回 チケット)。

買えるのはネットとコンビニ

第104回はネットの5つのプレイガイドと、セブン-イレブン・ローソン・ミニストップの店頭端末で売られました。

ネットはチケットJFA・日テレゼロチケ・チケットぴあ・ローソンチケット・イープラスで、どれも事前の無料登録が要ります。コンビニは、セブン-イレブンのマルチコピー機で「チケットぴあ」を選ぶ方法と、ローソン・ミニストップのLoppiで買う方法でした。JFAの案内では、セブン-イレブンで最初に「セブンチケット」を選ぶと売り切れと表示されて買えないと注意しています(JFA 第104回 チケット)。

値段と買える場所は発売前に出る

第105回の値段と取り扱うプレイガイドは、2026年10月26日の時点ではまだ発表されていません。

大会概要に載っているのは発売日だけです。前回は大会ページの「チケット/イベント」に席種と値段が載りました。第105回も、発売前にJFAの大会ページで確かめてください。この記事の値段は、発表があるまで前回の値段を目安として載せています。

第105回の日程と会場

第105回は12月28日に開幕し、首都圏の9会場で戦って、1月11日に国立競技場で決勝を行います。

試合は東京・神奈川・埼玉・千葉に分かれて行われ、地方の代表校も首都圏で戦います。開会式と開幕戦、準決勝、決勝の3回だけが国立競技場で、それ以外の回戦はほかの8会場に分かれます。

開幕から決勝までの日程

開会式・開幕戦が12月28日、1回戦が29日、2回戦が31日、3回戦が1月2日、準々決勝が4日です。

年末年始をまたいで、ほぼ1日おきに試合が組まれています。準々決勝のあと5日空けて、1月9日に準決勝、11日の成人の日に決勝です。

日付回戦試合時間
12月28日(月)開会式・開幕戦80分
12月29日(火)1回戦80分
12月31日(木)2回戦80分
1月2日(土)3回戦80分
1月4日(月)準々決勝80分
1月9日(土)準決勝(2試合)90分
1月11日(月・祝)決勝90分(決勝だけ延長あり)

JFA 大会概要をもとに作成。引き分けはPK戦で決め、決勝だけは延長戦のあとPK戦。3位決定戦は行いません。

首都圏の9会場

会場は東京3・神奈川2・埼玉2・千葉2の計9か所で、どの会場のどの試合かは抽選会で決まります。

東京はMUFGスタジアム(国立競技場)・駒沢陸上競技場・味の素フィールド西が丘、神奈川はUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu・ニッパツ三ツ沢球技場、埼玉は埼玉スタジアム2002・NACK5スタジアム大宮、千葉はフクダ電子アリーナ・県立柏の葉公園総合競技場です(JFA 大会概要)。1回戦の12月29日は、抽選の結果によって1会場だけ1試合になるとJFAは書いています。

国立競技場で見られる試合

国立競技場で見られるのは、開会式・開幕戦、準決勝、決勝の3日だけです。

国立は指定席とゴール裏の自由席に分かれ、ほかの会場は全席自由でした(第104回)。「国立で高校サッカーを見たい」なら、この3日のどれかを狙うことになります。開幕戦は、第104回では早稲田実業(東京B)対徳島市立が国立で行われました(JFA 第104回 チケット)。

チケットの値段

前回の第104回は、1回戦〜準々決勝が前売1,500円、国立の指定席が前売3,500〜5,500円でした。

第105回の値段は発売前に発表されるので、下の表は目安です。前売と当日で500円違い、当日券は前売が売れ残ったときだけ出ます。

試合席前売当日
1回戦〜準々決勝(各会場)全席自由1,500円2,000円
開会式・開幕戦(国立)SS指定4,500円5,000円
開会式・開幕戦(国立)S指定3,500円4,000円
準決勝・決勝(国立)SS指定5,500円6,000円
準決勝・決勝(国立)S指定4,500円5,000円
決勝だけ(国立)SA指定4,000円4,500円
国立の3日ゴール裏自由1,500円2,000円
国立の3日車いす席(介助者1名を含む)2,500円―

JFA 第104回 チケットと準決勝の当日券の案内をもとに作成(税込。2026年10月26日に確認)。第105回の値段ではありません。

1枚で何試合見られるか

各会場のチケットは1枚で、その日にその会場で行われる試合を最後まで全部見られます。

第105回の日程表では、1回戦〜準々決勝の各会場に1日1〜2試合が組まれていて、2試合の日なら前回の値段で1,500円で2試合見られます。国立の準決勝も1枚で2試合です。いっぽう、日程や会場をまたぐ通し券は無く、日ごと・会場ごとに買います(JFA 第104回 チケット)。

前の大会から上がった席

準決勝と決勝の指定席は、第103回から第104回で前売が1,000円ずつ上がりました。

第103回(2024年度)の準決勝・決勝はSS指定が前売4,500円、S指定が3,500円、決勝のSA指定が3,000円でした(JFA 第103回 チケット)。2つの大会のページを並べると、この3つが1,000円上がり、開幕戦の指定席と自由席は同じ値段のままです。第105回も同じとは限らないので、発表を見てください。

子どもと車いす席

前回の案内では、未就学児は大人1人につき1人まで、ひざの上なら無料で、車いす席は2,500円でした。

空いている席に座らせることはできません。小学生・中学生・高校生の割引の席種は無く、小学生の無料招待券も配られないと案内されています。車いす席は介助者1名を含めて2,500円で、前売だけ、チケットJFAとチケットぴあでの扱いでした(JFA 第104回 チケット)。お子さんと行くなら、小学生からは大人と同じ料金がかかると考えておきましょう。

手数料は別にかかる

チケット代のほかに、プレイガイドごとに違う手数料がかかり、買う場所で総額が変わります。

JFAの案内では、手数料はプレイガイドごとに違うとしたうえで、日テレゼロチケで買うとお客さんが払う手数料は0円になると書いています(JFA 第104回 チケット)。何枚も買うときは、どこで買うかで総額が変わります。

チケットは取りにくいのか

前回は1回戦や2回戦でも完売した会場があり、決勝は予定枚数を売り切ったので、早めに買うのが安全です。

菅野さんは、選手権のチケットが取りにくいという話は「あまり聞いたことがない」と話します。そのうえで、人が集まりやすい準決勝や決勝は取りにくいかもしれない、という見方でした。JFAの告知を見ると、その見方より少し早めに動いたほうがよさそうです。

1回戦・2回戦でも完売した会場がある

第104回は1回戦の西が丘と、2回戦の4会場でチケットが完売し、当日券は出ませんでした。

2回戦(12月31日)で完売したのは、西が丘・NACK5スタジアム大宮・フクダ電子アリーナ・浦和駒場スタジアムです。

2回戦の完売の告知では、当日券は売らず、ネットの予約にキャンセルが出たら各プレイガイドで売り直すことがあると書かれています(JFA 2回戦の完売のお知らせ、2025年12月31日)。早い回戦でも売り切れることがあると考えておくと安全です。

準決勝と決勝の売れ方

前回の決勝は予定枚数を売り切って当日券は無く、準決勝も指定席の一部が残りわずかでした。

JFAは決勝の前日に、チケットを持っていない人は入場できないと告知しています(JFA 決勝のチケットについて)。準決勝は、試合の2日前の1月8日18時の時点で、SS指定が「残りわずか」、S指定とゴール裏は「余裕あり」でした(JFA 準決勝の当日券)。報道では、第104回の決勝の観衆は60,142人で、決勝が成人の日になった第81回大会以降でいちばん多かったと伝えられています(サッカーキング、2026年1月12日)。

当日券は残ったときだけ

当日券は前売が売れ残ったときだけ、ネットとコンビニで売られます。会場の窓口では売りません。

当日券が出るのは試合の後半が始まるころまでで、前回の準決勝は第2試合の後半が始まる15時20分ごろが目安でした(JFA 準決勝の当日券)。売れ行きは、大会の運営が出している高校サッカーインフォメーションセンターのXで前日や当日に案内されます。

チケットを買う手順

買う流れは、プレイガイドに登録する、抽選会で試合を決める、発売日に買う、発券して試合の日を迎える、の4段階です。

先着順なので、登録と支払い方法の準備を発売日より前に済ませておくのがいちばんの近道です。

1 プレイガイドに登録発売日より前に無料登録を済ませる 2 抽選会で試合を決める11月16日に初戦の日と会場が決まる 3 発売日に先着で買う11月22日10時。ネットかコンビニ 4 発券して試合の日へ払い戻し・再入場はできない
図1 チケットを買う手順(日付は第105回の大会概要。売り方の細部は発売前のJFAの案内で確かめる)

1 プレイガイドに登録する

ネットで買うなら、使うプレイガイドの無料登録を発売日より前に済ませておきます。

第104回の案内では、どのプレイガイドも申し込みに事前の登録が要るとされています。発売の時刻に登録から始めると、そのあいだに人気の会場が売り切れることがあります。手数料も比べて、使うところを1つ決めておきましょう。

2 抽選会で見る試合を決める

11月16日の組み合わせ抽選会で、地元の代表校の初戦の日と会場が決まります。

都道府県の予選が終わると代表校がそろい、抽選会で全体の組み合わせが決まります。初戦に勝ったときの次の試合の日と会場も、トーナメント表で分かります。何試合か続けて見たい人は、この時点で日程を押さえておくと買い漏れがありません。

3 発売日に先着で買う

第105回は11月22日(日)10時から先着順で売られ、前回と同じならネットとコンビニで買えます。

前回は、ネットのほかに、セブン-イレブン・ローソン・ミニストップの店頭端末でも買えました。第105回の買える場所は、発売前のJFAの案内で確かめてください。予定の枚数が無くなればそこで終わりです。一度買ったチケットは、日付や席を変えたり、払い戻したりできません(JFA 第104回 チケット)。

4 発券して試合の日を迎える

試合の日は、買ったチケットを持って開門の時刻に合わせて会場へ向かいます。

前回の決勝は14時5分のキックオフで、開門は12時でした。会場を出ると再入場はできません。専用の駐車場は無く、JFAは電車やバスでの来場を呼びかけています。紙で発券するか、スマホの画面で入るかは、プレイガイドごとの案内を確かめてください。

初めてならどの試合から見に行くか

初めてなら、自分の地元の都道府県の代表校が出る試合から見に行くのが、いちばん入りやすい選び方です。

菅野さんは、地元の学校の試合のほうが「試合に没入して」見られ、応援もできるからだと話します。人は自分と関わりの濃いものに自然と引かれるので、48校が出る全国大会では、地元の代表の試合がいちばんしっかり見られる、という見方です。

地元の代表校の試合から

地元の代表校の初戦は、国立の開幕戦でなければ1回戦か2回戦で、前回の値段なら前売1,500円の自由席で見られます。

1つの会場で2試合が続く日なら、1日で地元の学校と別の県の代表校をまとめて見られます。勝ち進めば3回戦・準々決勝と続けて追いかけられ、その先が国立の準決勝です。

準決勝・決勝は勝ち上がりを予想して楽しむ

準決勝や決勝のチケットを先に買うなら、どの学校が勝ち上がってくるかを予想しておくと、当日がもっと楽しくなります。

国立の準決勝と決勝のチケットは、組み合わせが決まる前の11月22日に、対戦カードが分からないまま買うことになります。菅野さんは、そこにどの高校が上がってくるかを自分なりに予想したり、一緒に行く人と話したりすると盛り上がると話します。当たれば「やっぱりそうだよね」となり、外れても「この高校が勝ち上がってきたのか」という見方ができる、という楽しみ方です。

見どころの選手の見つけ方

注目の選手を見つけるには、試合の中でいちばんボールが集まってくる選手を追うのが近道です。

菅野さんは、将来のある選手は、技術やボールの扱いが周りと比べて「レベルが違う」と見れば分かると話します。チームの中でボールを集める選手が、いちばん実力のある選手だという見方です。高校生の大半はまだプロの体ができていない中で、技術で光る選手は高校のときから一目置かれる、とも話していました。サッカーを習っているお子さんと行くなら、そうした選手の動きを一緒に追うのも見方の1つです。習い事としてのサッカーはサッカーの習い事ガイド、中学生のクラブはジュニアユースとはで詳しく説明しています。近くで通える教室は全国のサッカースクール検索で探せます。

転売のチケットは買わない

転売サイトやSNSで売られているチケットは買わず、JFAが案内するプレイガイドで買うのが安全です。

前回のJFAの告知には、転売や偽のチケットへの注意そのものは見当たりませんでした。ただ、払い戻しや再入場ができず、入場を断られたときも返金しないと書かれているので、公式以外で買ったチケットで困っても救われる道がありません。

不正転売禁止法の決まり

チケット不正転売禁止法は、興行主の同意なく、業として、定価を超えてチケットを売ることを禁じています。

2019年6月14日に施行された法律で、違反すると1年以下の懲役か100万円以下の罰金、またはその両方が科されます。転売するつもりでチケットを買うことも禁止です(文化庁 チケット不正転売禁止法)。対象になるのは、転売の禁止と、日時・場所と座席か入場できる人が券面に書かれ、買う人の氏名や連絡先を確かめているチケットです。選手権のチケットの券面にその表示があるかは、この記事では確かめられていません。法律に当たるかどうかとは別に、公式以外のチケットは入場できない恐れがある、と考えておくのが安全です。

Jリーグでは逮捕も

Jリーグでは、試合の電子チケットを定価より高く転売した人が逮捕された例があると報じられています。

清水エスパルスは2026年2月12日、2025年4月20日のアビスパ福岡戦のチケットを不正に転売した人が逮捕されたと発表し、3月17日にはその人を無期限の入場禁止にしたと報じられています(サッカーキング、2026年2月12日)。菅野さんも、軽い気持ちで転売をすると、とても大きなしっぺ返しになる時代だと話します。

完売したらキャンセル分の再販を待つ

売り切れたあとは、プレイガイドで売り直されるキャンセル分を待つのが、公式で買えるほぼ唯一の道です。

前回のJFAの完売の告知では、ネットの予約にキャンセルが出ると各プレイガイドで売り直すことがあると書かれていました(JFA 2回戦の完売のお知らせ)。菅野さんは、転売が起きるのはそれだけ人気のある娯楽になった証拠だとしたうえで、みんながルールを守って正規の場所で買うことが、大会に関わる人全員のためになると話します。プレミアリーグなど海外のチケットの仕組みは、プレミアリーグのチケットの買い方で説明しています。

会場の決まりとマナー

会場では、持ち込めないものと再入場ができないことを押さえ、応援する学校の側に座るのが基本です。

前回の観戦ルールでは、決まりを読んでからチケットを買うように呼びかけていました(JFA 第104回 観戦ルール/マナー)。おもな決まりは次の表のとおりです。

区分中身
持ち込めるカメラ(望遠レンズと三脚は不可)・水筒
持ち込めないアルコール・ビンと缶・ホーンや笛などの鳴り物・拡声器・花火・紙吹雪や風船・大きな荷物
雨のときスタンドで傘は差せない。カッパやポンチョを使う
手荷物の検査開会式・開幕戦、準決勝、決勝は全員
荷物の預かり無い
再入場できない

JFA 第104回 観戦ルール/マナーをもとに作成(2026年10月26日に確認)。第105回の決まりは大会ページで確かめる。

座る側と応援団エリア

前回の国立では、トーナメント表の上側か左側の学校が北側、下側か右側の学校が南側の席でした。

前回のJFAの案内では、ホーム側(北側)がトーナメント表の上側または左側の学校、アウェー側(南側)が下側または右側の学校でした(JFA 第104回 チケット)。菅野さんは、応援したい学校がいるのに相手の側の席に座ってしまうと、応援したくてもしづらい雰囲気になると話します。席を選べるなら、トーナメント表を見て応援する側を取っておきましょう。学校の応援団が入るエリアは関係者向けで、それ以外の席では立ち続けたり、鳴り物や大旗を使ったりするのは控えるように案内されています。

選手の悪口を大きな声で言わない

スタンドでは、特定の選手を批判することを、周りに聞こえる声で言わないのがいちばんのマナーです。

菅野さんは、周りにその選手の家族や親しい人がいるかもしれないので、嫌な思いをさせないためにも、純粋にサッカーを楽しむためにも避けるべきだと話します。

冬の観戦は寒さ対策がいちばん

大会は12月末から1月の屋外なので、ダウンなどのいちばん暖かい上着とひざ掛けを持って行くのが基本です。

菅野さんは、90分から2時間近く外で座って見るので、足が冷えると、お年寄りなどは腰を痛めることもあると話します。できる限り暖かい格好をしていくことが、当たり前だけれど大事だという見方です。

12月と1月の東京の気温

東京の平年の気温は、12月が平均7.7度、1月が平均5.4度で、朝晩は5度を下回ります。

気象庁の1991〜2020年の平年値では、12月の最低気温の平均が3.8度、1月が1.2度です。決勝の日の昼でも、日が陰ると一気に冷えます。

月平均気温最高気温の平均最低気温の平均
12月7.7度12.0度3.8度
1月5.4度9.8度1.2度

気象庁 東京の平年値(1991〜2020年)をもとに作成。

雪の決勝もあった

1998年1月8日の第76回大会の決勝は、雪が降る国立競技場で行われ、東福岡が帝京を2-1で破ったと伝えられています。

東福岡はこの年、インターハイなどと合わせて高校で初めての3冠を取ったと報じられています(サッカーキング)。菅野さんがテレビで見てきた選手権でいちばん目に焼き付いているのも、この大雪の決勝だそうです。結果よりも、雪の中の決勝という絵がずっと記憶に残っていると話していました。

服装と持ち物

上着・ひざ掛け・手袋・カイロに加えて、雨や雪に備えてカッパかポンチョを持って行きます。

スタンドでは傘が使えないので、雨具はかぶるタイプにします。水筒は持ち込めるので、温かい飲み物を入れて行くと助かります。菅野さんは、海外のプロの試合では冬でも上半身裸で応援する人がいるほどで、日本の観客のほうがしっかり寒さ対策をしている気がする、とも話していました。

テレビ・配信で見る

会場に行けないときは、TVerとSPORTS BULLの無料ライブ配信で、全試合を見られます。

第105回は民間放送43社が放送し、民放公式の配信サービスのTVerとSPORTS BULLで全試合を無料でライブ配信すると、JFAが大会概要で発表しています(JFA 大会概要)。地元の代表校の試合が地上波で放送されない地域でも、配信なら見られます。

会場で見ると分かること

会場で見るいちばんの違いは、スタジアムの空気と、風や寒さが試合に与える影響を自分の体で感じられることです。

菅野さんは、風が強ければボールの軌道が変わり、寒ければ選手の動きにも影響が出るので、そうした部分を実際に体験できるかどうかが、テレビとの大きな違いだと話します。逆に、移動中に配信で追ったり、家でじっくり見たりと、自分が楽しめる見方でよい、という考えでした。

正月の風物詩という意味

選手権は、年明けに決勝がある「冬の風物詩」として、毎年同じ時期に開かれてきた大会です。

JFAによると、大会は1917年の第1回から数え、1976年度の第55回から首都圏で開かれています(JFA 第100回大会のインタビュー)。菅野さんは、夏の高校野球、冬の高校サッカーのように、時期が決まった高校生の大会があることで、その競技の人気が高まり、競技をする人も増えると話します。ヨーロッパでもカップ戦の決勝のように時期が決まった大会があり、その時期に見られるものがあるのはよいことだ、という見方です。高校3年生の集大成の大会として勝ち負けが必ずつき、勝ち上がる学校と敗れる学校の人間模様が見えるのが選手権ならではの面白さだ、とも話していました。

よくある質問

観戦の前に確かめておきたい6つの疑問に、JFAの前回の案内をもとに答えます。

Q. 都道府県の予選も観戦できますか?

A. 予選は都道府県ごとに開かれ、入場の扱いや入場料も県と年で違います。この記事では一次の資料で確かめられていないので、見たい県のサッカー協会や高校体育連盟の案内で確かめてください。全国大会のチケットとは別のものです。

Q. 買ったあとで行けなくなったらどうなりますか?

A. 前回の案内では、一度買ったチケットの変更・払い戻し・キャンセルはできず、会場で入場を断られたときも交通費などは返金されません(JFA 第104回 チケット)。行けなくなっても定価を超えて人に売ると法律に触れる恐れがあるので、日程を確かめてから買いましょう。

Q. 車で行けますか?

A. 専用の駐車場は無く、JFAは電車やバスでの来場を呼びかけています。国立競技場の駐車場は、車いす席を買った人向けの案内になっていました(JFA 第104回 チケット)。

Q. 雨や雪でも試合はありますか?

A. 雨でも試合は行われるのが基本で、スタンドでは傘が使えないのでカッパかポンチョを持って行きます。過去には大雪で決勝が延びた年もあると報じられています(Number)。延期のときの扱いは、その年のJFAの案内を確かめてください。

Q. 無料で入れる招待券はありますか?

A. 一般向けの無料招待券は無く、小学生の無料招待券も配られません。日本サッカー後援会の会員には、枚数を限った無料招待券が配られています(JFA 2回戦の完売のお知らせ)。

Q. 国立競技場へは何駅から行けますか?

A. 前回のJFAの案内では、JR千駄ヶ谷駅・信濃町駅、東京メトロ外苑前駅・青山一丁目駅・北参道駅、都営地下鉄の国立競技場駅から歩いて行けると書かれています(JFA 第104回 チケット)。ほかの8会場の行き方は、大会ページの「会場アクセス」で確かめてください。

参考情報

根拠にした資料です(2026年10月26日に確認)。

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この記事を書いた人

Takayuki Kannoのアバター Takayuki Kanno スポーツ翻訳者/サッカーアカデミージャパン執筆・監修

サッカーアカデミージャパンの執筆者・監修者。フリーのスポーツ翻訳者として2004年から活動。マンチェスター・ユナイテッド公式サイト・SNSの日本語版を15年間(2011〜2025年)担当し、毎日のニュースや試合レポートを日本のファンに届けてきた。Olympics.com 日本語版で東京、北京、パリ、ミラノ・コルティナ大会担当を歴任。R&A(全英オープン・AIG女子オープン)公式サイトの日本語訳とSNS運用(2026年)も担当。海外サッカーの一次情報を、元の発表にあたって日本語で解説する。San Diego State University 出身。

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