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マンチェスター・ダービーとは?ユナイテッドとシティの歴史・名勝負・2026/27の日程

マンチェスター・ダービーとは?ユナイテッドとシティの歴史・名勝負・2026/27の日程

マンチェスター・ダービーは、イングランドのマンチェスターを本拠にするマンチェスター・ユナイテッド(赤)とマンチェスター・シティ(水色)の対戦です。1881年の最初の試合から続き、シティ公式は2026年9月13日の試合を199回目のダービーと数えています。2026/27は第1戦でシティが1-0で勝ち、第2戦は2027年3月20日にシティの本拠地で行われる予定で、日本ではU-NEXTで見られます。

この記事では、プレミアリーグとクラブの公式サイト、英国の法令などをもとに、今季の日程と結果、歴史と対戦成績、語り継がれる名勝負、ほかのダービーとの違い、日本からの見方とチケットを表で整理します。あわせて、2011年から2025年までマンチェスター・ユナイテッド公式の日本語サイトの翻訳を担当したスポーツ翻訳者の菅野さんに、ダービーの見方を聞きました。

この記事でわかること

  • 今季の日程と結果:2026/27のマンチェスター・ダービー2試合の日付・会場・結果と、日本時間のキックオフが分かります。
  • 歴史と名勝負:1881年から続く対戦の流れ、力関係が入れ替わったきっかけ、語り継がれる試合を表で整理しています。
  • 見方とほかのダービー:街が赤と青に分かれる空気、初めて見る人の見どころ、ノースロンドン・ダービーとの違い、日本での見方が分かります。
目次

マンチェスター・ダービーとは

同じ街の2つのクラブ、マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティが戦う試合のことです。

同じ街や近い地域のクラブどうしの対戦を、イングランドでは「ダービー」と呼びます。プレミアリーグ公式も、マンチェスター・ダービーを今季の注目の一戦として特集しています(プレミアリーグ公式「Manchester derby」2026年9月12日)。

「赤と青をつける」試合

菅野さんは、この試合を日本の人にひとことで紹介するなら「赤青をつける試合」と答えるそうです。

日本語の「白黒をつける」になぞらえた言い方で、ユナイテッドの赤とシティの青のどちらが街の主役になるかを決める試合という意味です。菅野さんは、世界にはスペインのクラシコなど有名なダービーがたくさんあるとしたうえで、「街がその日だけは二つに分かれる」ところがダービーの面白さだと話します。

2つのクラブと本拠地

ユナイテッドはオールド・トラッフォード、シティはエティハド・スタジアムが本拠地で、地図上の直線でおよそ6kmです。

ユナイテッドの本拠地オールド・トラッフォードは、マンチェスター市の隣のトラフォード区にあります。トラフォード区は、ユナイテッドが計画する新スタジアムの窓口にもなっています(トラフォード区 2026年)。シティのエティハド・スタジアムはマンチェスター市の東部にあります。収容人数は、2026年10月時点の資料で、オールド・トラッフォードが約7万4千人、エティハドがノーススタンドの拡張後で約6万1千人とされています。2つのスタジアムの距離は、編集部が地図で測った直線のおよその値です(Wikipedia「Old Trafford」、Wikipedia「Etihad Stadium」))。

ユナイテッド(赤) 本拠地:オールド・トラッフォード 場所:トラフォード区(市の西隣) 収容:約7万4千人 シティ(水色) 本拠地:エティハド・スタジアム 場所:マンチェスター市の東部 収容:約6万1千人 2つのスタジアムは直線でおよそ6km 試合の日は、同じ街のファンが赤と青に分かれる
図1 マンチェスター・ダービーの2つの本拠地(収容人数は報道ベースの概数)

「ダービー」という言葉の由来

イギリスの競馬の大レース「ダービー」から、地元どうしの大一番を指す言葉に広がったとする説が有力です。

競馬のダービーは、1780年に第12代ダービー伯爵が始めたレースです。19世紀には地方の大きな催しを「地元のダービー」と呼ぶ使い方が出て、のちに同じ街のクラブの対戦にも使われるようになったとされています(The Phrase Finder「Local derby」)。イングランドのダービー市で行われていた昔の街ぐるみのフットボールから来たという説もありますが、裏付けは地元の言い伝えにとどまると紹介されています。日本のJリーグでも「さいたまダービー」「大阪ダービー」のように同じ地域のクラブの対戦をダービーと呼び、2026年10月7日には天皇杯3回戦で浦和レッズとRB大宮アルディージャのさいたまダービーが、およそ9年ぶりに行われました(JFA 2026年10月8日)。

2026/27のマンチェスター・ダービー

2026/27のプレミアリーグでは2回対戦し、9月13日の第1戦はシティが1-0で勝ちました。

試合日付(現地)日本時間会場結果
第1戦2026年9月13日(日)9月14日(月)0:30オールド・トラッフォードユナイテッド 0-1 シティ
第2戦2027年3月20日(土)の予定3月21日(日)0:00の予定エティハド・スタジアムこれから

出典:マンチェスター・シティ公式 2026-27日程発表、DAZN 2026-27プレミアリーグ日程(2026年10月26日確認。第2戦の日時はテレビ中継の都合で変わる場合があります)

9月13日の第1戦はシティが1-0

オールド・トラッフォードでの第1戦は、前半に1人退場したシティが、ハーランドの1点を守り切りました。

シティは前半23分ごろにフォーデンが退場となり、10人で戦いました。後半60分にハーランドが決めたゴールは、いったんオフサイドとされたあと、ビデオ判定(VAR)で認められたと報じられています(The Irish News 2026年9月13日)。シティ公式は、この試合を「199回目のマンチェスター・ダービー」と見出しに書いています(マンチェスター・シティ公式 試合記事)。シティを率いるマレスカ監督にとって、就任して初めてのダービーでした。

第2戦は2027年3月20日の予定

第2戦は2027年3月20日(土)に、シティの本拠地エティハド・スタジアムで行われる予定です。

DAZNの日程記事では、日本時間で3月21日(日)の0:00キックオフとされています。プレミアリーグの試合は、テレビ中継の都合で日時が動くことがあるので、近くなったらクラブ公式の日程で確かめるのが確実です。プレミアリーグ全体の仕組みや順位の決まり方は、プレミアリーグとはの記事にまとめています。

歴史と対戦成績

1881年に始まり、長くユナイテッドが上でしたが、2010年代からはシティが優勢になりました。

年できごと
1878年ユナイテッドの前身「ニュートン・ヒースLYR」ができる
1880年シティの前身「セント・マークス(ウェスト・ゴートン)」ができる
1881年11月12日最初の対戦とされる試合。ニュートン・ヒースが3-0で勝つ
1894年・1902年シティ(1894年)、ユナイテッド(1902年)が今の名前になる
2008年8月アブダビ・ユナイテッド・グループがシティを買収
2011/12シティが初めてプレミアリーグで優勝
2016年グアルディオラがシティの監督に就任
2026年グアルディオラが退任し、マレスカがシティの監督に就任

出典:Wikipedia「Manchester derby」、プレミアリーグ公式、ESPN(1881年の試合と前身の名前は報道・資料ベース)

1881年の最初の対戦

最初の対戦は1881年11月12日で、今のシティの前身とユナイテッドの前身が戦ったとされています。

シティの前身は教会のクラブ「セント・マークス(ウェスト・ゴートン)」、ユナイテッドの前身は鉄道会社で働く人たちのクラブ「ニュートン・ヒースLYR」でした。この試合はニュートン・ヒースが3-0で勝ったと記録されています(Wikipedia「Manchester derby」)。どちらも街の労働者や地域の人たちが作ったクラブで、そこから140年以上、同じ街で対戦が続いてきました。

長くユナイテッドが上だった

菅野さんは、十数年前までは「ユナイテッドの方が強い」という見方が続いていたと振り返ります。

菅野さんによると、現地のユナイテッドファンにとってシティは「ライバルという一言」で、2チームの力関係は長くユナイテッドが上と見られてきました。翻訳を担当していた時期も、ダービーの週はふだんの試合の週よりクラブ公式のコンテンツが増え、過去の対戦成績や昔のダービーを振り返る、歴史を感じる記事が多くなったそうです。前の週の結果が悪くても「ダービーに勝てば一気に流れが変わる」くらい大きな試合だったと話します。ユナイテッドの歴史や本拠地は、マンチェスター・ユナイテッドとはの記事で詳しく紹介しています。

2008年の買収で力関係が変わった

2008年にシティのオーナーが替わり、大きな補強を続けたことで、両クラブの力関係が入れ替わりました。

シティは2008年8月にアブダビ・ユナイテッド・グループに買収され、2011/12に初めてプレミアリーグで優勝しました(プレミアリーグ公式)。2016年に就任したグアルディオラ監督のもとでは、イングランドとヨーロッパを代表するクラブになりました。菅野さんも、力関係が変わったきっかけとして「オーナーの交代とペップ・グアルディオラの監督就任」の2つを挙げ、ユナイテッドはそこから低迷期が続いていると話します。十数年前までのダービーを知っている人が今のダービーを見ると、見え方が明らかに違うのではないか、というのが菅野さんの見方です。

シティの歴史とタイトル、監督と選手、2026年9月の告発の判断は、マンチェスター・シティの解説にまとめています。

対戦成績

通算ではユナイテッドが勝ち越していますが、プレミアリーグになってからの差は5勝です。

期間試合ユナイテッドの勝ち引き分けシティの勝ち
プレミアリーグ(1992/93〜2026年9月13日)59271022
全公式戦(2026年9月13日まで)199ユナイテッドが勝ち越し――

出典:Wikipedia「Manchester derby」、Sports Mole、マンチェスター・シティ公式(報道・資料ベース。全公式戦の勝敗の内訳は資料によって数字が割れるため載せていません)

語り継がれる名勝負

2018年のユナイテッドの逆転勝ちや、2012年のシティの初優勝を決定づけた1-0が有名です。

日付大会結果できごと
2009年9月20日プレミアリーグユナイテッド 4-3 シティ後半のロスタイムにオーウェンが決勝点
2011年4月16日FAカップ準決勝シティ 1-0 ユナイテッドヤヤ・トゥーレの1点でシティが決勝へ
2011年10月23日プレミアリーグユナイテッド 1-6 シティオールド・トラッフォードでシティが6点
2012年4月30日プレミアリーグシティ 1-0 ユナイテッドコンパニの1点でシティが首位に立つ
2018年4月7日プレミアリーグシティ 2-3 ユナイテッド0-2から後半に3点を返してユナイテッドが逆転
2023年6月3日FAカップ決勝シティ 2-1 ユナイテッドギュンドアンが2点
2024年5月25日FAカップ決勝ユナイテッド 2-1 シティガルナチョとマイヌーが得点

出典:プレミアリーグ公式 2012年、プレミアリーグ公式 2018年、Sky Sports 2009年、Al Jazeera 2011年、マンチェスター・シティ公式 2011年準決勝、マンチェスター・ユナイテッド公式 2023年決勝、ESPN 2024年決勝

2018年の逆転勝ち

2018年4月7日、ユナイテッドは前半0-2から後半だけで3点を取り、シティの本拠地で逆転勝ちしました。

前半にシティがコンパニとギュンドアンの得点で2-0とし、後半にポグバが2点、スモーリングが1点を決めました。シティはこの試合に勝てばプレミアリーグの優勝が決まる状況だったと伝えられています(プレミアリーグ公式 2018年)。菅野さんが近年のダービーでいちばん印象に残っていると挙げたのが、この試合です。当時はシティが力をつけ、ユナイテッドはいつ強い時期に戻れるのかと見られていたころで、前半の0-2はその力関係を表していたと菅野さんは振り返ります。そこから後半だけで3点を取り、ユナイテッドが「底力というか意地」を見せた試合として、昔からのファンにも最近ファンになった人にも強く記憶に残っているそうです。2点を決めたポグバはユナイテッドのアカデミー出身で、現地の記者はクラブとポグバの歴史という視点で書いていた、というのが菅野さんの見方です。

2009年のオーウェンの決勝点

2009年9月20日の4-3は、後半のロスタイムにマイケル・オーウェンが決めた1点で決着しました。

試合はユナイテッドが3度リードし、シティが3度追いつく展開で、最後はロスタイムの6分目ごろにオーウェンが決めたと報じられています(Sky Sports 2009年9月21日)。菅野さんも、ダービーで活躍した選手の例として、オーウェンの劇的な決勝点を挙げます。どの選手が何年のダービーで決勝点を取ったかは、地元のファンの記憶にずっと残るそうです。

2011年の6-1と2012年のコンパニ

シティが力をつけた時期を象徴するのが、2011年の1-6と、2012年のコンパニの1点です。

2011年10月23日、シティはユナイテッドの本拠地で6点を取りました(Al Jazeera 2011年10月23日)。翌2012年4月30日には、コンパニのヘディングで1-0と勝って得失点差で首位に立ち、そのシーズンにシティは初めてプレミアリーグで優勝しました(プレミアリーグ公式)。

FAカップの決勝でも2年続けて対戦

2023年と2024年のFAカップ決勝は、2年続けてマンチェスター・ダービーになりました。

2023年はシティが2-1で勝ち、開始およそ13秒でギュンドアンが先制しました。2024年はユナイテッドが2-1で勝ち、10代のガルナチョとマイヌーが点を取りました(ESPN)。FAカップがどんな大会かは、FAカップとはの記事にまとめています。

両方のクラブでプレーした選手

ユナイテッドとシティの両方でプレーした選手は、昔は何人もいましたが、菅野さんは最近は見ないと話します。

選手移った流れ
ビリー・メレディスシティ → ユナイテッド → シティ
デニス・ローシティ → (トリノ)→ ユナイテッド → シティ
ピーター・シュマイケルユナイテッド → (スポルティング、アストン・ヴィラ)→ シティ
アンディ・コールユナイテッド → (ほかのクラブ)→ シティ
カルロス・テベスユナイテッド → シティ(2009年)

出典:Goal、Wikipedia「Manchester derby」(報道・資料ベース)

ローの1974年のゴール

ユナイテッドで活躍したデニス・ローは、1974年4月27日のダービーでシティの選手としてユナイテッドから点を取りました。

ローはかかとで押し込む形で1-0の決勝点を決め、喜ばずにすぐに交代したと伝えられています。ユナイテッドはこのシーズンに2部へ降格しましたが、ほかの試合の結果で降格はすでに決まっていたという報道もあり、このゴールが降格を決めたかどうかは資料によって分かれます(Goal「Mythbuster」)。

テベスと「WELCOME TO MANCHESTER」

2009年にユナイテッドからシティへ移ったテベスは、移籍の際の看板とともに語り継がれています。

シティはテベスの写真と「WELCOME TO MANCHESTER」という言葉の看板を街に出し、ユナイテッドのファーガソン監督は「傲慢だ」と批判したと報じられています(FourFourTwo)。菅野さんは、両方のクラブでプレーすることを「禁断の移籍」と呼ばれるものだとしたうえで、時代や選手によっては身の危険を感じることもあったかもしれない、それほどの緊張感があるのがダービーだと話します。

試合の日は街が赤と青に分かれる

菅野さんは、ダービーの結果でその日のマンチェスターは赤の街にも青の街にもなり、家族や職場でも応援が分かれると話します。

菅野さんがこの記事でいちばん伝えたい、必ず入れてほしいと話したのが、この2つです。

マンチェスター・イズ・レッド/ブルー

試合が終わると、ユナイテッドが勝てば「マンチェスター・イズ・レッド」、シティが勝てば「マンチェスター・イズ・ブルー」と言われます。

クラブの色で「マンチェスターは赤だ」「青だ」と言い表す、英語の報道やファンの会話で使われる言い回しです。菅野さんは、日本のダービーでこういう表現を聞いたことはないそうです。翻訳でも、日本語に言い換えるより英語のままのほうがシンプルで伝わると考え、カタカナで「マンチェスター・イズ・レッド」のように書いていたと話します。

家族や職場でも応援が分かれる

菅野さんによると、同じ街のクラブなので、家族や職場の中でもユナイテッド派とシティ派に分かれることがあります。

菅野さんは、現地の報道から伝わる空気を「非常にピリピリしている」と話します。そのうえで、家族や職場で赤か青かに分かれるのは自分なら少し嫌だとも話し、ダービーの日は「家族も友人も、そんな関係性は関係なくなる」と言います。これから初めてダービーを見る人に、試合の前に一つだけ知っておいてほしいこととして菅野さんが挙げたのも、街が青と赤の2つに分かれることでした。

スタジアムの熱

日本の人がいちばん想像しにくいのは、スタジアムの熱量だと菅野さんは話します。

試合が終わればノーサイドであるべきだとしたうえで、試合中は殺伐とした雰囲気になると菅野さんは言います。十何年か前までの試合では、客席から物が投げられ、選手に当たってけがをしたこともあったそうです。実際に2012年12月のダービーでは、ユナイテッドのリオ・ファーディナンドが客席から投げられた硬貨で目の上を切り、シティが謝罪したと報じられています(Channel 4 News)。英国では、指定されたサッカーの試合で、観客席から見える場所での飲酒や、酔った状態での入場が法律で禁じられています(1985年スポーツ行事(アルコール規制等)法 第2条)。

初めて見る人の見どころ

菅野さんは、ファウルの多さや球際の強さ、観客の声援がふだんのリーグ戦と違うことは、見ていてすぐ分かると話します。

菅野さんが挙げた見どころは、次の3つです。

ファウルと球際の強さ

ダービーでは選手の気合いの入り方が違い、ぶつかり合いやファウルがふだんより荒くなりがちです。

もともとプレミアリーグは体の強さを生かしたプレーで知られていますが、ライバルどうしの対戦では、ぶつかる感じがより強くなり、ファウルも荒くなり、選手どうしの言い合いやいさかいも起きやすくなる、というのが菅野さんの見方です。2026/27の第1戦でも、前半のうちに退場者が出ました。

観客の声援

観客の応援の仕方や声援の質も、ふだんの試合より攻撃的になると菅野さんは話します。

ファウルの回数や質、プレーの強さと合わせて、スタンドの声にも注目してほしいそうです。中継でも、ボールのない場面の歌や声援が大きく聞こえます。

試合の前と後に見るもの

試合の前は両クラブの過去の対戦を調べ、試合の後はハイライト映像と選手・監督のコメントを見るのがおすすめです。

菅野さんは、2チームがなぜこれほど激しく戦うようになったかという歴史や、過去の対戦の数字、エピソードを知ってから見ると、楽しみ方が変わると話します。試合の後は、ハイライト映像と両チームの選手・監督のコメントを見ると、今の選手や指導者がどんな熱量でダービーに向き合っているかが分かるそうです。菅野さん自身も、今はクラブ公式の情報を見てからダービーを見ることが多いと話します。日本語の情報だけでも、過去のダービーをまとめている熱心なファンがたくさんいるので十分に楽しめる、というのが菅野さんの見方です。

今のシティとユナイテッド

シティは2026年夏にグアルディオラからマレスカへ監督が替わり、ユナイテッドはキャリックが指揮を続けています。

2025/26シーズンのプレミアリーグは、アーセナルが優勝し、シティが2位、ユナイテッドが3位でした(NBC Sports)。

グアルディオラの退任とマレスカ

シティを10年率いたグアルディオラ監督は、2025/26シーズンを最後に退任しました。

退任はクラブが2026年5月に発表し(ESPN)、後任には、かつてグアルディオラのもとでコーチを務め、チェルシーを率いていたエンツォ・マレスカが、2026年6月29日に3年契約で就任したと報じられています(ITV 2026年6月29日)。

キャリックのユナイテッド

ユナイテッドは、2026年1月から指揮を執ったマイケル・キャリックが、5月に正式にヘッドコーチとして残りました。

クラブ公式は「キャリックがユナイテッドのヘッドコーチを続ける」と発表しています(マンチェスター・ユナイテッド公式)。キャリックは選手としてもユナイテッドで長くプレーし、ダービーを何度も戦ってきました。

財務規則の裁定

シティはプレミアリーグの財務規則に違反したとして訴えられ、2026年9月に大半で違反と認められたと報じられています。

報道によると、シティは10月に控訴し、控訴の審理は2027年1月ごろの見込みです(Al Jazeera 2026年9月25日、Al Jazeera 2026年10月14日)。プレミアリーグは手続きが非公開だとして内容を公表しておらず、制裁も決まっていません。菅野さんが「今シティはシティで問題を抱えている」と話したのも、こうした状況を踏まえたものです。

イングランドのほかのダービー

ロンドンのアーセナルとトッテナムのノースロンドン・ダービーや、リヴァプールのマージーサイド・ダービーも有名です。

菅野さんは、マンチェスター・ダービーとほかのダービーに大きな違いは感じないと話します。地域を代表するクラブどうしが戦い、地元のファンが2つに分かれる熱気は、イングランドやヨーロッパのダービーならどこにでもあるそうです。

ノースロンドン・ダービー

ノースロンドン・ダービーは、ロンドン北部のアーセナルとトッテナム・ホットスパーの対戦です。

因縁の始まりは、1913年にアーセナルがロンドン南東部のウリッジから北部のハイバリーへ本拠地を移したことだとされています。トッテナムは自分たちの地域に入ってきたことに反発したと伝えられています(Wikipedia「North London derby」)。今の本拠地は、アーセナルがエミレーツ・スタジアム(収容60,704人)、トッテナムがトッテナム・ホットスパー・スタジアム(収容62,850人)です(プレミアリーグ公式 20のスタジアム)。2026/27は、12月6日(日)にトッテナムの本拠地、2027年5月1日(土)にアーセナルの本拠地で対戦する予定です。

マージーサイド・ダービー

マージーサイド・ダービーは、リヴァプールの街のリヴァプールとエヴァートンの対戦です。

街には両方のクラブのファンがいる家族が多いことから、「フレンドリー・ダービー」とも呼ばれてきたとされています(Wikipedia「Merseyside derby」)。エヴァートンの今の本拠地はヒル・ディキンソン・スタジアム(収容52,769人)、リヴァプールはアンフィールド(収容61,276人)です(プレミアリーグ公式 20のスタジアム)。菅野さんは、どのダービーでも2チームが激しく戦うようになった歴史を少しでも知ってから見ると、楽しみ方が変わると話します。

2026/27の主なダービー

2026/27のプレミアリーグでは、マンチェスター・ダービーのほかにも次のダービーが予定されています。

ダービー対戦2026/27の日程(現地・予定)
マンチェスター・ダービーユナイテッド 対 シティ2026年9月13日(終了)、2027年3月20日
ノースロンドン・ダービートッテナム 対 アーセナル2026年12月6日、2027年5月1日
マージーサイド・ダービーエヴァートン 対 リヴァプール2026年11月29日、2027年1月30日
ノースウェスト・ダービーリヴァプール 対 ユナイテッド2026年11月22日、2027年1月23日
タイン・ウェア・ダービーニューカッスル 対 サンダーランド2026年12月6日ほか1試合

出典:プレミアリーグ公式 2026-27の全380試合(2026年10月26日確認。日時はテレビ中継の都合で変わる場合があります)

日本での見方とチケット

日本では、2026/27のプレミアリーグはU-NEXTが全試合を独占で配信しています。

U-NEXTで見る

プレミアリーグを見るには、U-NEXTの「サッカーパック」(公式ページの表示で月額2,600円・税込)に入ります。

DAZNは2026/27のプレミアリーグを配信していません(DAZN 2026-27プレミアリーグ日程)。U-NEXTの31日間の無料トライアルは「月額プラン」が対象で、サッカーパックが無料になるとは書かれていません(U-NEXT サッカーパック、2026年10月26日確認)。支払いの方法によって料金が変わる場合があるので、申し込み画面の金額で確かめてください。日本時間では夜中や早朝のキックオフが多く、見逃し配信もあります。配信の細かい違いはDAZNでプレミアリーグは見られる?の記事にまとめています。

チケットは公式で

ダービーのチケットは、クラブ公式の会員向けの販売と、人気の試合での抽選が中心です。

ユナイテッドは、試合のチケットを公式サイト以外で買わないよう案内しています(マンチェスター・ユナイテッド公式 チケットのよくある質問)。プレミアリーグのホーム戦は公式会員に販売され、人気の試合は抽選になると案内されています(マンチェスター・ユナイテッド公式 会員ガイド)。英国では、許可のない人が指定されたサッカーの試合のチケットを売ることは法律で犯罪とされています(1994年刑事司法・公共秩序法 第166条)。会員の種類や海外からの買い方は、プレミアリーグのチケットの買い方の記事を見てください。

よくある質問

女子にもマンチェスター・ダービーがあり、ノースウェスト・ダービーはリヴァプールとの別の試合です。

Q. 女子にもマンチェスター・ダービーはありますか?

A. あります。女子のスーパーリーグ(WSL)でもユナイテッドとシティが対戦し、シティ公式によると2026/27は10月の週末にユナイテッドの本拠地で、2027年2月12〜14日のいずれかにエティハド・スタジアムで対戦する予定です(マンチェスター・シティ公式 WSL 2026-27日程)。U-NEXTのサッカーパックの配信大会にもWSLが入っています(U-NEXT サッカーパック)。

Q. ノースウェスト・ダービーとは何ですか?

A. ユナイテッドとリヴァプールの対戦で、同じ街ではなく、イングランド北西部の2つの街のクラブの対戦です。2026/27は2026年11月22日と2027年1月23日に予定されています(プレミアリーグ公式 2026-27の全380試合)。

Q. オールド・トラッフォードはマンチェスター市にありますか?

A. マンチェスター市ではなく、隣のトラフォード区にあります。ユナイテッドの新スタジアムの計画も、トラフォード区が窓口になっています(トラフォード区 2026年)。どちらも大きく見れば「グレーター・マンチェスター」という同じ都市圏に入ります。

Q. マンチェスター・ダービーに出た日本人選手はいますか?

A. 香川真司が、ユナイテッドの選手として2013年4月8日のダービーに途中出場したと報じられています(Number)。2026/27の両クラブの日本人選手の在籍は、クラブ公式の選手一覧で確かめてください。

Q. 大差がついたダービーはありますか?

A. プレミアリーグ公式は、ユナイテッドの1994年の5-0(カンチェルスキスが3点)と、シティの2022年の6-3(ハーランドとフォーデンがともに3点)を紹介しています(プレミアリーグ公式「Manchester derby」2026年9月12日)。2011年10月にはシティがユナイテッドの本拠地で6-1と勝ちました。

Q. 現地でダービーを見るとき、気をつけることはありますか?

A. チケットはクラブ公式で手に入れ、転売のチケットは使わないことです。英国では許可なくチケットを売ることが犯罪で(1994年法 第166条)、指定された試合では観客席から見える場所での飲酒や酔った状態での入場も禁じられています(1985年法 第2条)。ホームとアウェーの席の区別にも気をつけます。

参考情報

この記事の日程・結果と配信の情報は、プレミアリーグとクラブの公式サイト、DAZN・U-NEXTの公式ページで確かめました(2026年10月26日)。自分でもサッカーを始めたい人は、全国のサッカースクール検索で近くのスクールを探せます。

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この記事を書いた人

Takayuki Kannoのアバター Takayuki Kanno スポーツ翻訳者/サッカーアカデミージャパン執筆・監修

サッカーアカデミージャパンの執筆者・監修者。フリーのスポーツ翻訳者として2004年から活動。マンチェスター・ユナイテッド公式サイト・SNSの日本語版を15年間(2011〜2025年)担当し、毎日のニュースや試合レポートを日本のファンに届けてきた。Olympics.com 日本語版で東京、北京、パリ、ミラノ・コルティナ大会担当を歴任。R&A(全英オープン・AIG女子オープン)公式サイトの日本語訳とSNS運用(2026年)も担当。海外サッカーの一次情報を、元の発表にあたって日本語で解説する。San Diego State University 出身。

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