サッカーのイングランド代表は、イングランドサッカー協会(The FA)が運営する男子の代表チームで、愛称は「スリーライオンズ」です。1872年に世界で最初の国際試合を戦い、ワールドカップ(W杯)は自国で開かれた1966年に1回優勝しています。2026年のW杯では3位に入り、1966年以来の好成績を残しました。監督はトーマス・トゥヘルで、契約はEURO 2028までです。2026年のユニフォームはナイキで、ホームが白、アウェイが赤です。
この記事では、The FAの公式サイト、FIFA・UEFA・ウェンブリー・スタジアム・日本サッカー協会(JFA)の公式情報をもとに、イングランド代表の歴史、W杯とEUROの成績、2026年W杯の勝ち上がり、監督と選手、歴代のユニフォーム、日本での見方を表で整理します。あわせて、2011年から2025年までマンチェスター・ユナイテッド公式の日本語サイトの翻訳を担当したスポーツ翻訳者の菅野さんに、現地でのイングランド代表の見られ方を聞きました。
この記事でわかること
- 代表の基本と歴史:スリーライオンズという愛称の由来、1872年の最初の国際試合、1966年の優勝までが分かります。
- 2026年W杯と今のチーム:3位までの勝ち上がり、トゥヘル監督の契約、ケインの記録と若手の顔ぶれを表にしています。
- ユニフォームと見方:2026年のナイキのホームとアウェイ、アンブロ時代からの歴代メーカー、日本での買い方と放送・配信が分かります。
イングランド代表とは
イングランド代表は、イギリスを形づくる4つの地域のうち、イングランドのサッカー協会が送り出す代表チームです。
菅野さんは、サッカーにあまり詳しくない日本の人にひとことで紹介するなら「世界の中でも非常に実力のあるチームの一つ」と答えるそうです。ほかの強豪国と比べたときの違いには、ここ数年の国際大会で結果を出している要因として「若い選手の台頭」を挙げました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | イングランドサッカー協会(The FA) |
| 愛称 | スリーライオンズ(Three Lions) |
| 本拠地 | ウェンブリー・スタジアム(ロンドン・9万席) |
| 監督 | トーマス・トゥヘル(2025年1月から・契約はEURO 2028まで) |
| W杯の優勝 | 1回(1966年・自国開催) |
| 最近の成績 | 2026年W杯 3位/EURO 2020・EURO 2024 準優勝 |
| ユニフォーム | ナイキ(2013年から)。2026年はホームが白、アウェイが赤 |
The FA・ウェンブリー・スタジアムの公式情報をもとに作成(2026年10月26日に確認)。
サッカーのイングランド代表
検索すると、同じ「イングランド代表」の名前でラグビーの代表も出てきますが、この記事で扱うのはサッカーの男子代表です。
ラグビーの代表はラグビーの協会(RFU)が運営する別のチームです(England Rugby)。サッカーの女子代表には「ライオネシズ」という別の愛称があり、記事の最後のよくある質問で触れます。イングランドのクラブのリーグ戦については、プレミアリーグとは|仕組み・降格・ビッグ6・日本での見方で詳しく説明しています。
愛称スリーライオンズと3頭のライオン
愛称の「スリーライオンズ」は、胸のエンブレムに描かれた3頭のライオンから来ています。
英語版のWikipediaによると、3頭のライオンは12世紀のイングランド王リチャード1世の紋章に由来し、代表は1872年の最初の試合から、この紋章を付けた白いシャツを着ています(Wikipedia England national football team)。菅野さんによると、スリーライオンズは現地のファンが「非常に誇りを持って」使う呼び方で、サッカー好きの大人だけでなく、プレーする子どもたちや選手にとっても思い入れのある言葉だといいます。翻訳の仕事では固有名詞としてそのまま「スリーライオンズ」と訳していたそうです。
運営するThe FAと「イギリス代表」が無い理由
サッカーでは「イギリス代表」は無く、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドが別々に代表を持っています。
UEFA(欧州サッカー連盟)の加盟55協会の一覧でも、この4つはそれぞれ別の協会として並んでいます(UEFA 加盟協会)。イングランドの代表を運営するThe FAは、日本でいう日本サッカー協会(JFA)にあたる団体で、FAカップの主催者でもあります。FAカップについてはFAカップとは?世界最古のカップ戦の仕組み・カラバオカップとの違い・見方を解説にまとめています。
歴史と「サッカーの母国」
イングランドは近代サッカーのルールが生まれた国で、代表の歴史は150年を超えます。
1872年の最初の国際試合
1872年11月30日、スコットランドとの試合が、世界で最初の公式の国際試合とされています。
会場はスコットランドのグラスゴーで、試合は0-0の引き分けでした(Wikipedia England national football team)。この試合から数えて、イングランド代表は150年以上にわたって国際試合を続けています。
1966年の自国開催で優勝
イングランドが手にしたW杯の優勝は、自国で開かれた1966年大会の1回だけです。
決勝は1966年7月30日、ウェンブリーで行われ、西ドイツを延長の末4-2で破りました(The FA)。この決勝ではジェフ・ハーストがハットトリックを決めています(FIFA)。今の代表のユニフォームの胸にある星1つは、この優勝を表しています。
母国という誇り
菅野さんは、「母国」という誇りが「恥ずかしい試合をしてはいけない」という重さとして代表にかかっていると見ています。
菅野さんは、英語の報道や現地で「母国」「発祥の地」「近代サッカーを作った国」という表現を見聞きすることが多く、それ自体が誇りの表れだと話します。その誇りが代表に与えている影響を聞くと、「恥ずかしい試合をしてはいけない」という重さだと答えました。発祥の地という冠が付く以上、現地のファンはそこに期待をかけ、時には厳しく代表を見ているのではないか、というのが菅野さんの見方です。
ワールドカップとEUROの成績
W杯の優勝は1回、EURO(欧州選手権)の優勝はまだ無く、近年は2大会続けて決勝まで進んでいます。
W杯の主な成績
W杯には2026年大会で17回目の出場で、優勝1回、ベスト4は1966年・1990年・2018年・2026年の4回です。
JFAは2026年3月の対戦チーム情報で、イングランドのW杯出場を16回と紹介しており、その後の2026年大会が17回目にあたります(JFA 対戦チーム情報)。2022年のカタール大会は準々決勝でフランスに1-2で敗れ、ベスト8でした(FIFA)。
| 大会 | 成績 | 決勝・最後の試合 |
|---|---|---|
| 1966年W杯(イングランド) | 優勝 | 決勝 西ドイツに4-2(延長) |
| 1990年W杯(イタリア) | 4位 | ― |
| 2018年W杯(ロシア) | 4位 | ― |
| EURO 2020(2021年開催) | 準優勝 | 決勝 イタリアに1-1(PK2-3) |
| 2022年W杯(カタール) | ベスト8 | 準々決勝 フランスに1-2 |
| EURO 2024(ドイツ) | 準優勝 | 決勝 スペインに1-2 |
| 2026年W杯(北中米) | 3位 | 3位決定戦 フランスに6-4 |
The FA・FIFA・UEFAをもとに作成。1990年と2018年はWikipediaの記録。
EUROは2大会続けて準優勝
EUROはまだ優勝が無く、EURO 2020とEURO 2024で続けて決勝に進み、どちらも敗れました。
EURO 2020は新型コロナの影響で2021年に開かれ、ウェンブリーの決勝でイタリアと1-1、PK戦の2-3で敗れました(UEFA)。EURO 2024はベルリンの決勝でスペインに1-2で敗れています(UEFA)。
菅野さんは、大会で負けたあとの現地の報道は、日本の報道と比べて負けた原因を突き詰める書き方に「雲泥の差がある」と話します。負けても内容が良かった、勝つ姿勢を見せていたという点も含めて、記者の熱量が使う表現から伝わってくるそうです。
It’s coming homeの意味
「It’s coming home」は、サッカーが生まれた国に大きなタイトルが帰ってくる、という意味の言い回しです。
元になったのは、イングランドで開かれたEURO 96のために作られた曲「Three Lions」で、コメディアンのデヴィッド・バディエルとフランク・スキナー、バンドのライトニング・シーズが歌いました(Official Charts)。曲が作られた1996年は、1966年の優勝から大きな大会で勝てないまま30年がたった年でした。菅野さんは、代表が勝ち上がって大きなタイトルに近づいたときや、大きな大会が国内で開かれるときに、ファンもメディアも期待を込めて使う言葉だと説明します。真剣にサッカーを扱うメディアが、この言葉を皮肉として使うことはあまり無いのではないか、とも話していました。
2026年ワールドカップは3位
2026年W杯で、イングランドは準決勝でアルゼンチンに敗れたあと、3位決定戦でフランスに勝ち3位になりました。
The FAはこの3位を「1966年以来の最高成績」と書いています(The FA 2026年7月24日)。大会を制したのはスペインです。
| 日付(現地) | ラウンド | 相手 | スコア |
|---|---|---|---|
| 6月17日 | グループL | クロアチア | 4-2 勝ち |
| 6月23日 | グループL | ガーナ | 0-0 引き分け |
| 6月27日 | グループL | パナマ | 2-0 勝ち |
| 7月1日 | ベスト32 | コンゴ民主共和国 | 2-1 勝ち |
| 7月5日 | ベスト16 | メキシコ | 3-2 勝ち |
| 7月11日 | 準々決勝 | ノルウェー | 2-1 勝ち(延長) |
| 7月15日 | 準決勝 | アルゼンチン | 1-2 負け |
| 7月18日 | 3位決定戦 | フランス | 6-4 勝ち |
3位決定戦と最終成績はThe FA、ほかの試合はSky Sports・Wikipediaの記録をもとに作成。
グループLを1位で通過
グループLではクロアチア・ガーナ・パナマと戦い、2勝1分の1位で決勝トーナメントに進んだと報じられています。
2026年大会は出場国が48に増え、決勝トーナメントはベスト32から始まりました。イングランドはベスト32でコンゴ民主共和国、ベスト16で開催国のメキシコ、準々決勝でノルウェーを延長の末に破り、準決勝まで進んだと報じられています(Sky Sports)。
準決勝でアルゼンチンに逆転負け
7月15日の準決勝で、先制したイングランドは終盤に2点を奪われ、1-2で敗れたと報じられています。
報道では、後半にアンソニー・ゴードンが先制点を決めたあと、試合の終わり近くにエンソ・フェルナンデスとラウタロ・マルティネスに得点を許しました(Sky Sports)。リードしたあとの守り方の判断が分かれ目だった、という論調の記事も出ています。
3位決定戦はフランスに6-4
7月18日の3位決定戦はフランスとの打ち合いになり、6-4で勝ってイングランドが3位を決めました。
ブカヨ・サカがハットトリックを決め、トゥヘル監督はこの試合でハリー・ケインとジュード・ベリンガムを先発から外したと報じられています(Al Jazeera)。
W杯の時期の現地の空気について、菅野さんは少し違う見方をしています。W杯やEUROはクラブの長いシーズンが終わったあとの夏に開かれるため、ファンがサッカーから少し離れる時期にあたり、現地の盛り上がりはクラブのシーズン中より落ち着くのではないか、という見方です。
監督
今の監督はドイツ出身のトーマス・トゥヘルで、2026年W杯のあとも続けて指揮を執っています。
| 時期 | 監督 | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 2016年〜2024年 | ガレス・サウスゲート | 2018年W杯4位・EURO 2020とEURO 2024で準優勝。EURO 2024のあと辞任 |
| 2024年 | リー・カーズリー(暫定) | トゥヘルの就任まで指揮 |
| 2025年1月〜 | トーマス・トゥヘル | 2026年W杯3位。契約はEURO 2028まで |
The FA 2024年10月16日・The FA 2026年2月12日をもとに作成。サウスゲートの就任年はWikipediaの記録。
トゥヘル監督とEURO 2028までの契約
トゥヘルは2024年10月16日に就任が発表され、2025年1月1日から代表を率いています。
最初の契約は18か月でしたが、W杯の前の2026年2月12日に、EURO 2028まで2年延ばすことで合意しました(The FA 2026年2月12日)。The FAの最高経営責任者は、契約に成績の条件が付いていると説明しています(The FA)。W杯のあとも、The FAは監督の去就を検討していないと報じられました(Sky Sports)。イングランドの外国出身の監督は、スヴェン・ゴラン・エリクソン、ファビオ・カペッロに続いて3人目です。
サウスゲートの8年
前の監督のガレス・サウスゲートは、2018年W杯の4位とEUROの2大会連続の準優勝を残しました。
EURO 2024の決勝でスペインに敗れたあとに辞任し、その後はU-21代表の監督だったリー・カーズリーが暫定で指揮を執りました(The FA 2024年10月16日)。
監督とクラブの選手の関係
菅野さんは、クラブと代表の関係で出る話題は、代表の監督が誰かによって変わると話します。
菅野さんは、クラブと代表の関係で出る話題は「代表の監督が誰になるかで変わってくる」と話します。トゥヘルはプレミアリーグのチェルシーを率いた経験があるため、チェルシー時代に重く用いたイングランドの選手を呼ぶのは自然なことかもしれず、監督と選手のつながりにファンやメディアが触れるのは当たり前のことだといいます。
今の主な選手と若手
今のチームは、主将のハリー・ケインを中心に、ベリンガムやサカら20代の主力と、10代・20歳前後の若手が加わる顔ぶれです。
| 選手 | ポジション | 2026年の主なできごと |
|---|---|---|
| ハリー・ケイン | FW | 10月6日のチェコ戦で代表125試合目、通算91得点と報道 |
| ジュード・ベリンガム | MF | W杯のメキシコ戦・ノルウェー戦で2得点ずつと報道 |
| ブカヨ・サカ | FW | W杯の3位決定戦でハットトリック |
| デクラン・ライス | MF | W杯の3位決定戦で得点 |
| アンソニー・ゴードン | FW | W杯の準決勝で先制点 |
| リオ・ングモハ | FW | 18歳。9月のネーションズリーグの招集に入る |
| マイルズ・ルイス=スケリー | DF・MF | 2006年生まれ。9月の招集に入る |
| コビー・メイヌー | MF | 9月の招集に入る |
Al Jazeera・Al Jazeera 3位決定戦・Sky Sports・ESPN 2026年9月18日の報道をもとに作成。
ケインの記録
ハリー・ケインは代表の通算最多得点者で、2026年10月には最多出場の記録にも並んだと報じられています。
2026年10月26日の時点で最後の代表戦となっている10月6日のネーションズリーグのチェコ戦で2得点を挙げて通算91得点とし、この試合が代表125試合目で、ピーター・シルトンの持つ最多出場125試合に並びました(Al Jazeera・beIN SPORTS)。次に出場すれば、最多出場は単独でケインの記録になります。
ベリンガム・サカ・ライス
W杯の勝ち上がりを支えたのは、ジュード・ベリンガム、ブカヨ・サカ、デクラン・ライスら20代の主力です。
報道では、ベリンガムがベスト16のメキシコ戦と準々決勝のノルウェー戦でそれぞれ2得点し、サカは3位決定戦でハットトリックを決めました。ライスも3位決定戦で得点しています(Sky Sports・Al Jazeera)。
若手の台頭
W杯のあとの9月の招集では、18歳のリオ・ングモハら若手が名を連ね、W杯の代表から8人が入れ替わったと報じられています。
ESPNによると、9月18日に発表されたネーションズリーグの27人には、ングモハ、マイルズ・ルイス=スケリー、コビー・メイヌーのほか、まだ代表の出場が無いアレックス・スコットも入りました。一方でフィル・フォーデンは外れています(ESPN 2026年9月18日)。菅野さんがこの記事で必ず入れてほしいと話したのが、イングランド代表が今は世界でトップクラスの実力を持ち、若い選手が台頭してきているという点でした。
キャリックとクラブのファン
菅野さんは、クラブで活躍する選手が代表に呼ばれず、クラブのファンが反発した例を覚えていました。
菅野さんが覚えているのは、今マンチェスター・ユナイテッドの監督を務めるマイケル・キャリックが、現役時代に代表に呼ばれなかった時期のことです。2010年代の前半から半ばごろ、クラブで確かな立ち位置を得ていたのに当時の代表監督の構想に入らず、ファンもクラブ側も「実力を軽く見ているのではないか」と反応していたといいます。キャリックの代表出場は2001年から2015年までの14年で34試合にとどまり、当時の監督は同じ中盤のランパードやジェラードを先に使っていたと伝えられています(The42)。キャリックは2026年5月、ユナイテッドの正式な監督になりました(マンチェスター・ユナイテッド公式)。クラブの歴史はマンチェスター・ユナイテッドとはで紹介しています。
現地のファンにとって、クラブと代表のどちらが大事かを聞くと、菅野さんは「人によって全然見解は変わる」としたうえで、まず生まれた土地のクラブを愛し応援する気持ちが先に来ている気がする、と話しました。そのクラブから代表選手が出れば、地域の人たちは代表にもさらに注目する、という順番です。日本ではクラブより代表戦を見る人が多い印象で、そこが一番の違いかもしれないといいます。熱心なファンなら、大きな試合で自分のクラブが負けた翌日に仕事を休むこともあり得る話で、マンチェスター・ユナイテッドの仕事でクラブのスタッフの反応を知って驚いたことの1つだったそうです。
ユニフォーム
2026年のユニフォームはナイキ製で、ホームは白、アウェイは赤のシャツに紺のパンツです。
菅野さんは、歴代のイングランド代表のユニフォームには、白を基調にしたすっきりとシンプルなデザインが多い印象だと話します。白がきれいに見えるシルエットやデザインをメーカーも意識していて、それが現地のファンにも支持されているのではないか、という見方です。
| 種類 | 色 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| ホーム | 白(赤と紺の差し色) | 胸のエンブレムの上に1966年W杯優勝の星1つ。襟の内側に「HAPPY AND GLORIOUS」の文字 |
| アウェイ | 赤のシャツと紺のパンツ | エンブレムが胸の中央。赤のシャツに紺のパンツの組み合わせは2022年以来 |
The FA 2026年3月20日・England Store・Nike UKをもとに作成(2026年10月26日に確認)。
2026年のナイキ:ホームは白、アウェイは赤
今のユニフォームは2026年W杯のために作られ、2026年3月20日に発表、3月23日に発売されました。
ホームは白の地に赤と紺の差し色で、エンブレムの上に1966年の優勝を表す金の星が1つ入り、襟の内側には「HAPPY AND GLORIOUS」の文字が入っています。アウェイは赤のシャツに紺のパンツで、エンブレムを胸の中央に置いたデザインです(The FA 2026年3月20日・England Store)。2026年10月26日の時点では、これより新しい男子のユニフォームは発表されていません。サッカーのユニフォームは英語で「shirt」や「jersey」と呼ばれ、日本でも「ジャージ」と書かれることがあります。
歴代のメーカー:アンブロからナイキへ
ユニフォームは長くアンブロが作り、途中のアドミラルの時代をはさんで、2013年からナイキに変わりました。
アンブロは1950年代から代表のユニフォームを作り、1974年からはアドミラルが担当し、その後アンブロに戻りました。ナイキはアンブロに代わって2013年から担当し(Marketing Week 2012年9月)、2016年には契約を2030年まで延ばしたと報じられています(Inside World Football)。アドミラルからアンブロに戻った年は、資料によって1980年代の初めの数年で分かれています。
1966年の赤と2002年の日韓大会
歴代のユニフォームでよく話題になるのが、1966年W杯の決勝の赤と、日本で開かれた2002年W杯のアンブロです。
1966年の決勝で、イングランドはいつもの白ではなく、替えのシャツの赤を着て西ドイツに勝ちました(Goal)。2002年の日韓大会のホームはアンブロ製で、白の地に、胸の中心から少し外れた位置に赤の縦線が1本入るデザインでした(Goal)。この大会でイングランドは札幌でアルゼンチンに1-0で勝ち(FIFA)、静岡の準々決勝でブラジルに1-2で敗れています(FIFA)。
マッチとスタジアム・長袖・買い方
公式のシャツは選手と同じ作りの「マッチ」とファン向けの「スタジアム」の2種類で、日本ではNike公式で買えます。
| 買える場所 | マッチ(選手と同じ作り) | スタジアム(ファン向け) |
|---|---|---|
| Nike日本公式(円) | 24,530円(ホーム・アウェイ) | 15,620円(アウェイ) |
| Nike UK(ポンド) | £134.99 | £89.99 |
| England Store(日本から開くと米ドル) | US$181 | US$121 |
Nike日本・Nike UK・England Storeの表示(2026年10月26日に確認。メンズの大人用)。
マッチはナイキのAero-FITという通気のよい生地で、スタジアムはDri-FITの生地で作られています(Nike UK)。2026年10月26日の時点では、Nike日本・Nike UK・England Storeのどこにも2026年版の長袖シャツは無く、ゴールキーパー用も半袖です。The FAの公式ストアのEngland Storeは日本へも送っていて、届くまでは通常8〜12営業日、日本で関税がかかるときは受け取る人が払います(England Store 配送の案内)。
偽物のユニフォームには注意が必要です。英国では警察が2026年1月以降に偽のサッカーシャツ22万枚以上の販売を止め、The FAも「偽物を避けてほしい」と呼びかけたと報じられています(The Irish News 2026年7月29日)。公式の店より大きく安いものは疑ってかかるのが安全です。オーセンティックとレプリカの違いはクラブのユニフォームと同じなので、マンチェスター・ユナイテッドとはのユニフォームの節もあわせて読んでください。
菅野さんに、日本の人がユニフォームを買うときに知っておくとよいことを聞くと、「特にない」との答えでした。好きな選手やデザインで選べばよい、ということです。
本拠地ウェンブリー
イングランド代表のホームの試合は、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われます。
9万人のサッカーの聖地
ウェンブリーは9万席あり、イギリスで最も大きく、ヨーロッパで2番目に大きいスタジアムです。
ウェンブリーの公式サイトは、9万席でイギリス最大、ヨーロッパで2番目に大きいスタジアムで、イングランドの国立競技場だと紹介しています(Wembley Stadium)。菅野さんは、イングランドの人に限らず、ウェンブリーは「サッカーの聖地と呼ばれるスタジアムの一つ、間違いなくそのスタジアムの一つ」だと話します。
1923年の旧スタジアムから
最初のウェンブリーは1923年に開き、2000年に閉じたあと建て直されて、2007年に今のスタジアムになりました。
旧スタジアムでは1966年W杯の決勝が行われ、新しいスタジアムは2007年に最初のFAカップ決勝を開いています(Wembley Stadium)。代表戦のほか、FAカップの決勝や準決勝もここで行われます。
ウェンブリーの収容人数や建物の数字、1923年からの歴史、最寄り駅とスタジアムツアーは、ウェンブリー・スタジアムの解説でまとめています。
日本代表との対戦
日本代表とイングランド代表は4回戦っていて、2026年3月にウェンブリーで日本が初めて勝ちました。
2026年3月に日本が初めて勝った
2026年3月31日、ウェンブリーでの親善試合で、日本が三笘薫のゴールで1-0と勝ちました。
JFAの試合レポートによると、前半23分にカウンターから三笘薫が決めた1点を守り切りました(JFA)。イングランドにとってはアジアの国に初めて負けた試合だったと報じられています(サッカーキング)。
過去の対戦
2026年3月より前の3試合は日本の1分2敗で、通算の成績は日本の1勝1分2敗です。
| 日付 | 大会 | 会場 | スコア(日本から) |
|---|---|---|---|
| 1995年6月3日 | アンブロカップ | ウェンブリー | 1-2 負け |
| 2004年6月1日 | 親善試合 | ― | 1-1 引き分け |
| 2010年5月30日 | 親善試合 | オーストリア・グラーツ | 1-2 負け |
| 2026年3月31日 | キリンワールドチャレンジ | ウェンブリー | 1-0 勝ち |
JFA・サッカーキング 2026年3月30日をもとに作成。
次の試合と日本での見方
W杯のあとは、UEFAネーションズリーグ2026/27と、自国で開かれるEURO 2028への予選が続きます。
| 時期 | 試合・できごと | 場所 |
|---|---|---|
| 2026年11月12日(日本時間13日4時45分) | ネーションズリーグ クロアチア戦 | ウェンブリー |
| 2026年11月15日(日本時間16日4時45分) | ネーションズリーグ スペイン戦 | スペイン |
| 2026年12月6日 | EURO 2028の予選の組み合わせ抽選 | ベルファスト |
| 2027年3月〜11月 | EURO 2028の予選 | ― |
| 2027年6月9日〜13日 | ネーションズリーグの準決勝・決勝 | 未定 |
| 2028年6月9日〜7月9日 | EURO 2028(イギリス・アイルランド共催) | ウェンブリーほか9会場 |
The FA 2026年7月24日をもとに作成(2026年10月26日に確認)。
ネーションズリーグ2026/27
ネーションズリーグでは、リーグAでスペイン・クロアチア・チェコと同じ組に入り、4試合を終えて3勝1敗です。
9月26日のスペイン戦は2-3で敗れましたが、その後チェコに2-0、クロアチアに7-0、チェコに3-0と3連勝し、10月6日の試合を終えた時点で勝点9、首位スペインを3点差で追っていると報じられています(beIN SPORTS・Al Jazeera)。11月のクロアチア戦とスペイン戦で、2027年3月の準々決勝に進めるかが決まります。
EURO 2028は自国開催
EURO 2028はイギリスとアイルランドの共催ですが、開催国のイングランドも予選に出ます。
UEFAは、開催国が通常の予選で出場権を取れなかったときのために、自動で出られる枠を2つ取ってあります(The FA 2026年7月24日)。決勝はウェンブリーで行われる予定です。
日本での放送・配信
ネーションズリーグ2026/27は、日本ではDAZNが全試合を配信していると報じられています。
フットボールチャンネルは2026年9月25日に、ネーションズリーグ2026/27がDAZNで全試合ライブ配信されると伝えています(フットボールチャンネル)。DAZNの公式の番組表にもイングランド対チェコの試合が載っていましたが、配信が決まった旨のDAZNの発表は見つかっていないため、見る前にDAZNの番組表で確かめてください。2026年W杯は、DAZNが日本で全104試合を配信しました(DAZN)。EURO 2028の日本での放送・配信は、2026年10月26日の時点でまだ発表されていません。プレミアリーグの配信先はDAZNでプレミアリーグは見られる?にまとめています。
ウェンブリーで代表戦を観るには
代表戦のチケットはThe FAが売り、11月12日のクロアチア戦は35〜80ポンドです(2026年10月26日に確認)。
販売は、The FAの応援団の会員組織「England Supporters Travel Club」、続いてThe FAの会員サービス「England+」、最後に一般の順で始まります。クロアチア戦の一般販売は9月18日の正午からで、ファミリー席は大人25ポンドです(The FA 2026年8月13日)。会員の会費は新規の大人で85ポンドで、規約に住む国の制限は書かれていませんが、申し込みには完全な郵便の住所が要ります(The FA 会員規約)。イングランドでの観戦の流れやチケットの注意は、プレミアリーグのチケットの買い方も参考にしてください。
楽しみ方と見落としやすいこと
菅野さんのおすすめは、イングランドのサッカーが楽しいか、好きな選手がいるかで気軽に見始めることです。
一方で、日本語の情報だけで追いかけていると、花形と呼ばれる中心選手以外の選手の状況や、監督が現地でどう思われているかは追いきれない、と菅野さんは話します。そこまで知りたくなったら、The FAの公式サイトや英語の報道にもあたってみるとよいでしょう。
菅野さんがこの記事でいちばん伝えたいと話したのは、イングランドの人たちが、国民が誇りを持つ競技を代表して戦う選手たちに敬意を持っていることです。その分、厳しい意見も言う。母国の代表を見る現地の目には、その両方があるといいます。
よくある質問
子ども用のユニフォームは日本のNike公式で13,420円からあり、ウェンブリーの代表戦は16歳未満が12.50ポンドの席もあります。
Q. 子ども用のユニフォームはいくらですか?
A. 2026年10月26日の時点で、Nike日本公式のジュニアのスタジアム版が13,420円です。Nike UKでは、年長の子ども用がスタジアム版69.99ポンド、マッチ版114.99ポンドです(Nike日本・Nike UK)。
Q. ウェンブリーの代表戦に子ども料金はありますか?
A. あります。2026年11月12日のクロアチア戦では、ファミリー席が大人25ポンド・16歳未満12.50ポンドで、ほかの席も65歳以上・学生・16歳未満は10ポンド引きでした(The FA 2026年8月13日)。
Q. 応援団の会員になると、どんな席が買えますか?
A. The FAの応援団の会員組織「England Supporters Travel Club」の会員は、会員の販売期間にホームの試合の席を25ポンドで買えます。2026〜2028年の期間は、会員だけが買える25ポンドの席を各試合5,000枚用意すると発表されています(The FA 2026年5月11日)。
Q. イングランド代表のFIFAランキングは何位ですか?
A. 2026年10月7日発表のランキングでは4位とみられます。FIFAの発表では上位3か国がスペイン・アルゼンチン・フランスで、上位10か国で順位を上げたのは5位に入ったポルトガルだけでした。次の発表は11月18日です(FIFA)。
Q. 女子のイングランド代表は強いですか?
A. 女子代表は「ライオネシズ」と呼ばれ、EUROで2連覇しています。2022年はウェンブリーでドイツに延長の末2-1で勝ち、2025年はスイスのバーゼルでスペインと1-1、PK戦の3-1で勝ちました(The FA)。
Q. イングランド代表の試合は日本時間の何時ごろに見られますか?
A. ヨーロッパの夜の試合が多いため、日本では明け方になることが多いです。2026年11月のネーションズリーグは、11月13日と16日のどちらも日本時間の4時45分に始まります(The FA 2026年7月24日)。
参考情報
この記事の代表の事実は、The FAの公式サイトとFIFA・UEFA・ウェンブリー・スタジアム・JFAの公式情報で確かめました(2026年10月26日)。報道でしか確かめられないものは、出典の報道名を付けています。自分でもサッカーを始めたい人は、全国のサッカースクール検索で近くのスクールを探せます。
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- Coca-Cola Men’s World Ranking October 2026|FIFA
- National associations|UEFA
- Stadium facts and features|Wembley Stadium
- 対戦チーム情報 イングランド代表|JFA
- イングランド戦 試合レポート|JFA
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- England Store|The FA公式ストア
- FIFAワールドカップ2026の配信|DAZN


