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プレミアリーグとは|仕組み・降格・ビッグ6・日本での見方を2026/27最新で解説

プレミアリーグとは|仕組み・降格・ビッグ6・日本での見方を2026/27最新で解説

プレミアリーグは、イングランドのサッカーの1部リーグです。20クラブがホームとアウェーで2回ずつ当たり、1クラブ38試合、全380試合の勝ち点で順位を決めます。下位3クラブは2部へ降格し、上位はチャンピオンズリーグなどの欧州の大会に出ます。日本では、U-NEXTの「サッカーパック」が全試合を独占で配信しています。

この記事では、プレミアリーグ公式とUEFA公式、各クラブ公式の発表をもとに、2026/27シーズンの仕組み・降格と昇格・20クラブ・ビッグ6・日本人選手・日本での見方を表で整理します。あわせて、2011年から2025年までマンチェスター・ユナイテッド公式の日本語サイトの翻訳を担当したスポーツ翻訳者の菅野さんに、プレミアリーグの見どころと現地の報道の読み方を聞きました。

この記事でわかること

  • 仕組み:20クラブ・38試合の総当たり、勝ち点が並んだときの順位の決め方、降格と昇格、欧州の大会に出られる順位が分かります。
  • クラブと選手:2026/27の20クラブ、ビッグ6と歴代の優勝クラブ、日本人選手9人の所属を表にまとめています。
  • 見方:日本で中継を見る方法と料金、無料で見られる範囲、結果と順位を日本語で追う方法が分かります。
目次

プレミアリーグとはどんなリーグか

プレミアリーグは、イングランドの20クラブが戦う1部リーグで、1992年に始まりました。

正式な名前は「Premier League」で、日本では「プレミア」とだけ呼ばれることもあります。運営するのはリーグと同じ名前の会社で、株主は加盟クラブとイングランドサッカー協会(FA)です(プレミアリーグ公式 About)。試合結果や順位表をすぐ見たい人は、この記事の「日本でのプレミアリーグの見方」で日本語のページを紹介しています。

イングランドの20クラブが戦う1部リーグ

プレミアリーグに入っているのは、イングランドとウェールズのクラブのうち、その年の上位20クラブです。

20クラブの顔ぶれは毎シーズン変わります。下位3クラブが2部のEFLチャンピオンシップへ落ち、チャンピオンシップから3クラブが上がってくるからです(プレミアリーグ公式 Premier League explained)。2026/27の20クラブのうち、ロンドンのクラブはアーセナル・チェルシー・トッテナムなど6つです(下の20クラブの表)。同じ町のクラブどうしの試合は、ダービーと呼ばれます。

「世界最高峰」と言われる理由

菅野さんは、サッカーに詳しくない日本の人にプレミアリーグを紹介するなら「現時点での世界最高峰の欧州リーグ」と答えると話します。

ほかの国のリーグとの違いとして菅野さんが挙げるのは、選手のタレントのレベルとプレーのスタイルです。プレミアリーグは放映権の収入が世界でいちばん潤っているとされ、クラブが選手を補強するお金が豊富にあります。そのため各国のトップの選手が毎年のようにプレミアのクラブに移り、速くて強度の高い試合が多くなる、というのが菅野さんの見方です。

お金の大きさは、公式の数字でも確かめられます。2025/26から2028/29までの4年間の英国内の放映権は、総額67億ポンドで契約されました(プレミアリーグ公式 2023年12月4日)。この金額は英国内の放映権だけで、日本を含む海外の放映権は別です。英国内では、Skyが毎シーズン最低215試合、TNTが52試合を生中継し、BBCが全380試合のハイライトを放送しています。

1992年にフットボールリーグから独立して始まった

プレミアリーグは、1992年に旧1部の22クラブがフットボールリーグから抜けて作った新しいリーグです。

プレミアリーグ公式の歴史のページによると、旧1部の22クラブは1992年2月20日にそろってフットボールリーグを脱退し、同じ年の5月27日にプレミアリーグが会社として作られました(プレミアリーグ公式 History)。最初のシーズンは1992年8月15日に22クラブで始まり、最初のテレビの契約は有料放送のBSkyBと結びました。1994/95の終わりに4クラブが降格して2クラブだけが昇格し、1995/96から今の20クラブになっています。

菅野さんがプレミアリーグを意識して見始めたのは、2000年代に入ってからだそうです。マンチェスター・ユナイテッドの黄金期で、2002年の日韓ワールドカップで日本のサッカー熱が高まった流れもあり、当時はスポーツニュースのハイライトで試合を追っていたと振り返ります。

プレミアリーグの仕組み

プレミアリーグは、20クラブが8月から5月まで1クラブ38試合を戦い、勝ち点の多い順に順位を決めるリーグ戦です。

決勝戦やプレーオフで優勝を決める大会ではなく、全試合を終えた時点の1位が優勝です。2026/27は、現地2026年8月21日(金)のアーセナル対コヴェントリー・シティで開幕し、2027年5月30日(日)の最終節は10試合がすべて16時に同時に始まります(プレミアリーグ公式 2026年6月19日)。

項目2026/27の決まり
クラブ数20クラブ
試合数1クラブ38試合(ホームとアウェーで各19試合)、全380試合
勝ち点勝ち3、引き分け1、負け0
期間2026年8月21日(金)〜2027年5月30日(日)
日程33の週末と5回の平日開催
優勝38試合を終えて勝ち点がいちばん多いクラブ
降格18〜20位の3クラブ

プレミアリーグ公式 Premier League explainedと2026/27の日程発表をもとに作成(2026年10月21日に確認)。38試合は全380試合と20クラブから計算。

勝ち点が並んだときの順位の決め方

勝ち点が同じクラブは、まず得失点差、それも同じなら総得点の多いほうを上の順位にします。

プレミアリーグの2026/27版のハンドブックでは、順位はまず勝ち点で決まり、並んだら得失点差、それも同じなら総得点の多いほうが上になります(Premier League Handbook 2026/27、プレミアリーグ公式の解説)。シーズンの途中ならそれでも同じ順位として扱いますが、シーズンの終わりに優勝・降格・欧州の大会の出場がかかるときは、そのクラブどうしの直接対決の勝ち点、直接対決でアウェーのときに挙げた得点の順に比べます。それでも決まらなければ、中立の会場でプレーオフを行います(規則C.17)。直接対決を使うこの決め方は、2019/20から入りました。

シーズンの流れと年末年始の過密日程

シーズンは8月に始まり、12月から1月の年末年始に試合が続き、5月の最終節で終わります。

8月21日開幕 12月26日〜1月7日年末年始の4節 ボクシングデーは7試合試合の間は最低60時間 1月〜5月優勝・欧州の枠・降格の争い 5月30日最終節 10試合が16時に同時開始
図1 2026/27シーズンの流れ(時刻はイングランドの現地時間)

年末年始は試合が詰まるのがプレミアリーグの名物です。2026/27は、クリスマスの翌日の12月26日(ボクシングデー)に7試合が組まれ、年末年始の4節は12月26日から1月7日までに行われます(プレミアリーグ公式 2026年10月19日)。同じ発表によると、どのクラブも試合と試合の間を最低60時間空けます。2025/26のボクシングデーは1試合だけだったので、今季は例年の姿に戻った形です。なお、2026/27の公式の日程発表には、冬の中断期間の記載はありません。

菅野さんによると、現地のファンにとって年末年始の過密日程は毎年の風物詩で、試合がたくさん見られることを楽しみにしているそうです。日本から見る人には、注目のカードや人気クラブの試合が組まれやすいボクシングデーの試合と、年明けに始まるFAカップを勧めます。FAカップは一発勝負なので、下部リーグのクラブがプレミアのクラブを倒すジャイアントキリングが起きやすい、と菅野さんは話します。

選手の登録とお金の決まり

プレミアリーグ公式によると、各クラブが登録できる選手は25人までで、そのうちホームグロウンでない選手は17人までです。

25人をすべて使うなら、8人以上は「ホームグロウン」の選手にする必要があります。ホームグロウンは国籍に関係なく、21歳になるまでにイングランドかウェールズのクラブに3シーズン(36か月)登録されていた選手を指します。21歳以下の選手は、25人の外で試合に出られます(プレミアリーグ公式 2025年7月2日)。

お金の使い方の決まりは、2026/27から新しくなりました。2025年11月21日の株主総会で、選手や監督の人件費、移籍金の償却などの支出を、サッカーで得た収入(選手を売った損益を含む)の85%までに抑える規則などの導入が決まり、2026/27の開幕から使われています(プレミアリーグ公式 2025年11月21日、新しい規則の解説)。解説によると、85%を上限の115%まで超えた分には課徴金がかかり、上限を超えると勝ち点6が引かれます。ただし課徴金がかかり始めるのは2027/28からです。それまでの規則は、2025/26の終わりまで使われました。

順位で決まる行き先(優勝・欧州の大会・降格)

1位が優勝、上位4クラブが翌シーズンのチャンピオンズリーグに出て、18〜20位の3クラブが2部へ降格します。

1〜4位翌シーズンのチャンピオンズリーグ(1位は優勝) 5位などUEFAの追加枠を取った年はチャンピオンズリーグ その次の順位ヨーロッパリーグ・カンファレンスリーグ 18〜20位2部のEFLチャンピオンシップへ降格
図2 順位で決まる行き先(欧州の大会の枠は、カップ戦の結果とUEFAの追加枠で年ごとに変わる)

欧州の大会の枠は、順位だけでなくカップ戦の結果でも決まります。プレミアリーグ公式の説明では、FAカップの優勝クラブはヨーロッパリーグ、EFLカップ(カラバオカップ)の優勝クラブはカンファレンスリーグに出られ、そのクラブがすでに上の大会に出るときは、枠がリーグの次の順位のクラブに回ります(プレミアリーグ公式 Premier League explained)。

大会2026/27に出るイングランドのクラブ出場の理由
チャンピオンズリーグアーセナル、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド2025/26の1〜3位
チャンピオンズリーグリヴァプール2025/26の5位。イングランドがUEFAの追加枠を得たため
チャンピオンズリーグアストン・ヴィラ2025/26のヨーロッパリーグ優勝
ヨーロッパリーグクリスタル・パレス2025/26のカンファレンスリーグ優勝
ヨーロッパリーグボーンマス、サンダーランド2025/26の6位・7位
カンファレンスリーグブライトン2025/26の8位

UEFA公式 2026/27チャンピオンズリーグの出場クラブ、ヨーロッパリーグ、プレミアリーグ公式 欧州の大会の出場クラブをもとに作成(2026年10月21日に確認)。

チャンピオンズリーグとの違い

プレミアリーグはイングランドの国内リーグで、チャンピオンズリーグは欧州各国のリーグの上位クラブが集まるUEFAの大会です。

チャンピオンズリーグは、UEFA(欧州サッカー連盟)が主催し、プレミアリーグの上位クラブは平日の夜にこの大会を並行して戦います。2025/26の成績では、国ごとのクラブの成績がよかった上位2か国にUEFAが翌シーズンのチャンピオンズリーグの枠を1つ足す「European Performance Spot」をイングランドが得て、5位のリヴァプールが出場権を得ました(UEFA公式 2026年6月1日)。この追加枠は毎年の成績で決まるので、2027/28にイングランドが5枠目を得られるかはまだ決まっていません。

降格と昇格の仕組み

18〜20位の3クラブが2部のチャンピオンシップへ降格し、チャンピオンシップから3クラブが昇格します。

チャンピオンシップでは1位と2位が自動で昇格し、プレーオフに勝ったクラブが3つ目の枠を取ります(プレミアリーグ公式 Premier League explained)。プレーオフは2025/26までは3〜6位の4クラブでしたが、2026/27からは3〜8位の6クラブに広がったと報じられています。5位対8位・6位対7位の一発勝負を勝ち上がったクラブが、3位・4位とホームとアウェーの準決勝を戦い、ウェンブリーの決勝で昇格を決めます(Sky Sports 2026年8月17日)。2025/26はウルブズ、バーンリー、ウェストハムが降格し、コヴェントリー・シティ(1位)、イプスウィッチ・タウン(2位)、ハル・シティ(プレーオフ優勝)が昇格しました(プレミアリーグ公式 2026年6月5日)。ハルは2026年5月23日、ウェンブリーでのプレーオフ決勝でミドルズブラに1-0で勝っています(プレミアリーグ公式)。

昇格したクラブが残るのは難しい

サッカーキングとプレミアリーグ公式の記録では、昇格した3クラブが1年でそろって降格するシーズンが2年続きました。

2023/24は、ルートン・バーンリー・シェフィールド・ユナイテッドの昇格組3クラブがすべて1年で降格しました(サッカーキング 2024年5月20日)。2024/25も、サウサンプトン・レスター・イプスウィッチの3クラブがそろって降格しています(プレミアリーグ公式)。2026/27に昇格したコヴェントリー・イプスウィッチ・ハルが残れるかどうかは、今季の降格争いの見どころの1つです。

2026/27シーズンの20クラブ

2026/27は、前季から残った17クラブと昇格したコヴェントリー・イプスウィッチ・ハルの20クラブです。

クラブ本拠地の町今季のメモ
アーセナルロンドン2025/26の優勝クラブ
アストン・ヴィラバーミンガム鈴木彩艶が所属
ボーンマスボーンマスヨーロッパリーグに出場
ブレントフォードロンドン―
ブライトンブライトン三笘薫が所属
チェルシーロンドン―
コヴェントリー・シティコヴェントリー昇格組。坂元達裕が所属
クリスタル・パレスロンドン鎌田大地・冨安健洋が所属
エヴァートンリヴァプール―
フラムロンドン―
ハル・シティハル昇格組。守田英正が所属
イプスウィッチ・タウンイプスウィッチ昇格組。前田大然が所属
リーズ・ユナイテッドリーズ田中碧が所属
リヴァプールリヴァプール遠藤航が所属
マンチェスター・シティマンチェスター―
マンチェスター・ユナイテッドマンチェスター―
ニューカッスルニューカッスル―
ノッティンガム・フォレストノッティンガム―
サンダーランドサンダーランドヨーロッパリーグに出場
トッテナムロンドン―

プレミアリーグ公式の2026/27の全380試合の日程のクラブ一覧、2026/27の開幕の発表(昇格と降格のクラブ)、登録選手一覧をもとに作成(2026年10月21日に確認)。

ビッグ6と歴代の優勝クラブ

ビッグ6は、アーセナル・チェルシー・リヴァプール・マンC・マンU・トッテナムの6クラブの呼び名です。

リーグが決めた公式の区分ではなく、報道やファンが使う通称です。菅野さんによると、英語の報道でも「Big Six」がそのまま使われます。

2025/26に22年ぶりに優勝したアーセナルの歴史や、名古屋グランパスを率いたベンゲル監督、冨安健洋の4年間は、アーセナルの歴史と今の解説で扱っています。

リーグ優勝20回でマンチェスター・ユナイテッドと並ぶリヴァプールの歴史や、ヒルズボロの悲劇、南野拓実と遠藤航の在籍は、リバプールの歴史と今の解説で扱っています。

2008年の買収から15シーズンでプレミアリーグを8回制したマンチェスター・シティの歴史や、ハーランド、2026年9月の告発の判断は、マンチェスター・シティの解説で扱っています。

ロンドン北部のトッテナム・ホットスパー(スパーズ)の歴史や、2018-19のCL決勝、ケインとベイルを送り出したことは、トッテナムの解説で扱っています。

ロンドンのチェルシーが2000年代に強くなった流れや、CL優勝2回、2026-27のシャビ・アロンソ監督のことは、チェルシーの解説で扱っています。

ビッグ6の6クラブ

6クラブのうち、プレミアリーグで優勝したことがないのはトッテナムだけです。

クラブプレミアの優勝回数最近の優勝ホームスタジアムユニフォーム
マンチェスター・ユナイテッド13回2012/13オールド・トラッフォード(約7万4,000人)adidas
マンチェスター・シティ8回2023/24エティハド・スタジアム(6万1,000人超)PUMA
チェルシー5回2016/17スタンフォード・ブリッジ(約4万人)Nike
アーセナル4回2025/26エミレーツ・スタジアム(約6万人)adidas
リヴァプール2回2024/25アンフィールド(6万1,276人)adidas
トッテナムなし―トッテナム・ホットスパー・スタジアム(6万2,850人)Nike

優勝回数はプレミアリーグ公式 Premier League explainedの優勝一覧から数えた。収容はリヴァプール公式・マンチェスター・シティ公式・トッテナム公式・チェルシー公式など各クラブ公式(オールド・トラッフォードとエミレーツはクラブ公式の中で数字が違うため「約」とした)。ユニフォームはInside World Football 2026年8月6日とマンチェスター・シティ公式。

各クラブをもっと知りたい人は、マンチェスター・ユナイテッドとはで歴史・タイトル数・本拠地を詳しく紹介しています。

ビッグ6の線引きはいまも議論になる

ビッグ6という呼び方には、いまの6クラブがふさわしいのかという議論が、日本でもイングランドでもついて回ると菅野さんは話します。

プレミアリーグ公式も2024/25の振り返りで、2022年以降は6クラブが1〜6位を独占したことが一度もないと書いています(プレミアリーグ公式)。2025/26も、アストン・ヴィラがヨーロッパリーグで優勝し、ボーンマスやサンダーランドが欧州の大会の出場権を取りました。

ビッグ6がひとまとめで語られるようになった出来事の1つが、2021年4月の欧州スーパーリーグ構想です。この6クラブが構想に加わると発表し、プレミアリーグの残る14クラブは全会一致で反対しました(プレミアリーグ公式 2021年4月20日)。6クラブは発表から2日ほどで撤退を表明し、2021年6月9日にはリーグとFAの共同声明で、6クラブが合わせて2,200万ポンドを支払うことと、同じことを再びしたら勝ち点30を引くことが決まりました(プレミアリーグ公式 2021年6月9日)。

歴代の優勝クラブ

プレミアリーグでいちばん多く優勝しているのは、13回のマンチェスター・ユナイテッドです。

34シーズンで優勝したのは7クラブだけで、ブラックバーンとレスターが1回ずつ優勝しています。最近10シーズンの優勝クラブは次のとおりです。「22/23」のような書き方は、2022年8月に始まり2023年5月に終わったシーズンを指します。

シーズン優勝クラブ
2016/17チェルシー
2017/18マンチェスター・シティ
2018/19マンチェスター・シティ
2019/20リヴァプール
2020/21マンチェスター・シティ
2021/22マンチェスター・シティ
2022/23マンチェスター・シティ
2023/24マンチェスター・シティ
2024/25リヴァプール
2025/26アーセナル

プレミアリーグ公式 Premier League explainedの優勝一覧をもとに作成(2026年10月21日に確認)。

2025/26に優勝したアーセナルは、22年ぶりのリーグ優勝でした。マンチェスター・シティは2020/21から2023/24まで4連覇しました。

プレミアリーグの試合が「速い・激しい」と言われる理由

菅野さんがプレミアリーグでいちばん伝えたいのは、攻守の激しさと、フィジカル色の強いプレーが頻繁に見られることです。

菅野さんは、この記事で必ず入れてほしいこととして「世界最高峰のリーグであること」と「攻守の激しさ」の2つを挙げました。ここでは、菅野さんがどこにその激しさを感じているかを紹介します。

球際の攻防とタックル

菅野さんが激しさとして最初に挙げるのは、ボールを奪い合う球際の攻防と、飛び込むタックルです。

スペイン、イタリア、フランスのリーグと比べると明らかに違い、選手がタックルで飛び込む場面が多い、と菅野さんは話します。ボールを持っている選手に対する守備側の寄せは、とてもフィジカル色が強いそうです。

縦に速い攻撃

「速い」と感じるのは、ゴールに向かう縦方向のスピードだと菅野さんは説明します。

カウンター攻撃のスピードに加えて、選手全員がピッチを上下に走り続けるチームが多いことが、試合の速さにつながっている、というのが菅野さんの見方です。

初めて見る人はファウルの基準に注目

初めて見る人には、ファウルに見える接触がファウルにならない場面に注目してほしい、と菅野さんは勧めます。

本来は審判の基準をそろえるべきだと前置きしたうえで、プレミアリーグではファウルかどうかが審判によって分かれる場面がある、と菅野さんは話します。それだけ守備が激しく、強い当たりでも流されることがあるため、そこを見るとプレミアらしさが分かるそうです。

公式球とVAR

プレミアリーグの公式球は2025/26からPUMAが作り、ビデオ判定のVARは2019/20から使われています。

それまでの25年間はNikeが公式球を作っていました(プレミアリーグ公式 2025年8月5日)。2026/27の公式球は、PUMAの「Stellar Nitro Ultimate」です(プレミアリーグ公式 2026年6月2日)。ビデオ判定のVARは2019/20から使われています(プレミアリーグ公式 2019年7月23日)。2026/27は、VARで判定を変えたときの主審の場内アナウンスを続け、主審とVARの説明の言葉を公式のXと週ごとのページで公開しています(プレミアリーグ公式 2026年8月18日)。

プレミアリーグでプレーする日本人選手

2026/27シーズンのプレミアリーグには、日本人選手が8クラブに9人登録されています。

プレミアリーグ公式が9月に出した2026/27の登録選手一覧に載っている日本人は、次の9人です(プレミアリーグ公式 2026/27の登録選手一覧)。「日本人10人」と書く報道もありますが、トッテナムに籍のある高井幸大は今季の登録選手一覧に名前が無いため、この記事では公式の一覧どおり9人で数えます。

選手クラブメモ
三笘薫ブライトン日本人のプレミア最多得点の記録を持つ
遠藤航リヴァプール2024/25の優勝メンバー
鎌田大地クリスタル・パレス背番号18
冨安健洋クリスタル・パレス2021〜2025年はアーセナルに在籍
田中碧リーズ・ユナイテッド背番号22
前田大然イプスウィッチ・タウン2026年7月にセルティックから加入。背番号38
鈴木彩艶アストン・ヴィラパルマから加入
守田英正ハル・シティハルは2026/27の昇格組
坂元達裕コヴェントリー・シティコヴェントリーは2026/27の昇格組

プレミアリーグ公式 2026/27の登録選手一覧、クリスタル・パレス公式、リーズ公式、イプスウィッチ公式をもとに作成(2026年10月21日に確認)。

これから見る人は日本人選手のクラブから

ビッグ6以外で最初に見るなら、日本人選手がいるクラブがきっかけになりやすい、というのが菅野さんの勧めです。

菅野さんは、鎌田大地のクリスタル・パレス、田中碧のリーズ・ユナイテッド、今季から前田大然が加わったイプスウィッチ・タウンを例に挙げます。前田はセルティックから3年契約で移り、イプスウィッチにとってクラブ初の日本人選手になりました(ロイター配信 2026年7月25日)。

2000年代と今を比べていちばん変わったのは、アジアの選手の数だと菅野さんは話します。選手の技術もタレントのレベルも上がり、アジアからプレミアでプレーする選手の数が「圧倒的に違う」とのことです。

歴代の日本人プレミアリーガー

日本人で初めてプレミアのクラブに加わったのは、2001/02にガンバ大阪からアーセナルへ期限付きで移った稲本潤一です。

稲本はアーセナルではリーグ戦に出られず、プレミアの初出場はフラムに移った2002年8月17日のボルトン戦でした(プレミアリーグ公式 2025年7月8日)。同じ記事によると、2025年7月の時点でプレミアの出場がいちばん多い日本人は、サウサンプトンでプレーした吉田麻也の154試合です。香川真司は2012年にマンチェスター・ユナイテッドへ加わり、2012/13に日本人で初めてプレミアの優勝メダルを手にしました。

今季の9人の出場と夏の移籍、歴代の日本人の出場・得点の一覧、CL・ELの日本人の記録は、プレミアリーグの日本人選手一覧と歴代の記録にまとめています。

選手最初のプレミアのクラブ加入した年
稲本潤一アーセナル(期限付き)2001年
戸田和幸トッテナム(期限付き)2003年
中田英寿ボルトン(期限付き)2005年
香川真司マンチェスター・ユナイテッド2012年
吉田麻也サウサンプトン2012年
岡崎慎司レスター2015年
南野拓実リヴァプール2020年
冨安健洋アーセナル2021年
遠藤航リヴァプール2023年

プレミアリーグ公式 2025年7月8日をもとに主な選手を抜き出して作成。このほか宮市亮・武藤嘉紀・三笘薫・橋岡大樹・菅原由勢・鎌田大地らがいる。

菅野さんの印象に残る香川真司

菅野さんがいちばん印象に残っている日本人選手は、マンチェスター・ユナイテッドで初めての日本人選手になった香川真司です。

菅野さんは2011年から2025年までユナイテッド公式の日本語サイトの翻訳を担当し、クラブの発信に毎日触れてきました。当時のウェイン・ルーニー、ライアン・ギグス、マイケル・キャリック、リオ・フェルディナンドらが香川のプレーをよく研究していたことを覚えていると話します。中でも、ルーニーが5対5の練習(ファイブ・ア・サイド)で組みたい理想の仲間の1人に香川の名前を挙げたことが印象に残っているそうです。

マンチェスター・ユナイテッドの歴史や香川の在籍については、マンチェスター・ユナイテッドとはで詳しく紹介しています。

日本でのプレミアリーグの見方

日本でプレミアリーグの試合を中継で見られるのは、U-NEXTの「サッカーパック」だけです。

U-NEXTはプレミアリーグと7年契約を結び、2024/25から2030/31まで日本国内の全試合を独占で配信しています(U-NEXT 2024年7月23日)。2026/27もサッカーパックで全試合のライブ配信と見逃し配信があります(U-NEXT サッカーパック)。DAZNやABEMAでは見られません。

U-NEXTのサッカーパックの料金

サッカーパックは月額2,600円(税込)で、U-NEXTの月額プランとは別の料金です。

項目内容
料金月額2,600円(税込)・自動更新
見られるものプレミアリーグの全試合のライブと見逃し配信、ハイライト
ほかの大会ラ・リーガ、FAカップなど
無料トライアル使えない(31日間の無料はU-NEXTの月額プランだけ)
月額プランとのセット月額プラン2,189円(税込)の毎月1,200ポイントを充てられる

U-NEXT サッカーパック(「記載情報は2026年10月現在」)、U-NEXT 無料トライアルの案内をもとに作成(2026年10月21日に確認)。

無料で見られる範囲

試合のライブ中継を無料で見る方法はなく、無料で見られるのはダイジェスト番組までです。

BS11では、U-NEXTが提供する「WEEKLYワールドサッカー」が週に1回放送され、試合結果や上位争い、日本人選手の活躍をまとめて伝えています(J:COM 番組表)。放送後はTVerやYouTubeで見逃し配信があると案内されています。

結果と順位を日本語で追う

試合の結果や順位表を日本語で追うなら、Yahoo!のスポーツナビの「海外サッカー – イングランド」が便利です。

スポーツナビでは、プレミアリーグの日程と結果、順位表、得点ランキング、日本人選手の情報、ニュースがまとめて見られます(スポーツナビ 海外サッカー イングランド、順位表)。一方で、プレミアリーグ公式サイトの言語は英語・スペイン語・アラビア語・タイ語で、日本語版はありません(プレミアリーグ公式 順位表)。公式アプリ「Premier League – Official App」も英語とスペイン語だけです(App Store)。

試合は日本時間の夜から深夜

イングランドと日本の時差は、英国の夏時間の間は8時間、それ以外は9時間です。

現地の土曜15時に始まる試合は、夏時間の間は日本時間の23時、冬は深夜0時のキックオフになります。現地の夕方や夜に始まる試合は、日本時間では明け方です。ライブで見られない試合は、U-NEXTの見逃し配信やハイライトで追えます。

日本語の情報だけで追うと見落としやすいこと

日本語のニュースは目を引く見出しに寄りやすく、現地の報道の幅広さまでは伝わりにくい、と菅野さんは話します。

菅野さん自身は、クラブ公式のSNSを見て、選手のけがの情報などは日本のメディアで確かめたうえで試合を見ているそうです。日本のメディアは、スマホでつい押してしまうような見出しを付ける傾向がある、とメディアに関わる立場から率直に認めます。現地の報道には、誰かを批判する記事だけでなく、縁の下の力持ちやクラブを支えるスタッフを取り上げた記事も多く、そうした記事は日本ではなかなか追いきれない、というのが菅野さんの見方です。英語の記事は、ブラウザの翻訳を使えば読めます。

現地の言葉とファンの見方

菅野さんが日本の人に伝わりにくいと挙げるのは、選手と監督の呼び方と、お金とファンをめぐる現地の受け止め方です。

選手は「lads」、監督は「gaffer」

イングランドの報道では、選手たちを「lads(ラッズ)」、監督を「gaffer(ガファー)」と呼ぶことがあります。

菅野さんは、翻訳の仕事で日本人になじみがないと感じた言葉として、この2つを挙げます。日本語に訳せば「選手」「監督」になりますが、文脈によってはladsを「仲間」と訳すなど、くだけた言い方に言い換えていたそうです。英国の辞書でも、gafferは英国英語のくだけた言い方で、スポーツチームなどを率いる人を指すとされています(Oxford Learner’s Dictionaries「gaffer」)。ladsは、男性が一緒に働いたり過ごしたりする仲間を指す言葉です(Oxford Learner’s Dictionaries「lad」)。

降格はファンにもクラブにも大きな出来事

降格と昇格の争いは、優勝やチャンピオンズリーグの出場権争いと同じくらいファンにとって大きい、と菅野さんは話します。

クラブにとっては、リーグから入るお金の桁が変わるため、経営の問題でもあります。ファンにとっては、応援するチームが下のリーグに落ちるつらさと、しばらく2部にいたチームが立て直して戻ってくる楽しみの両方があります。日本にもJリーグの昇格と降格があるので、この重みは日本の人にも想像しやすいはずだ、というのが菅野さんの見方です。

海外のオーナーとファンの熱

お金の面でリーグが大きくなったことは、現地のファンの間でも受け止め方が分かれている、と菅野さんは見ています。

家族ぐるみで古くからクラブを応援してきたサポーターには、クラブをビジネスとして使うオーナーへの批判が根強い、とのことです。一方で、サポーターと同じ熱量でクラブのためにお金を使い、運営を良くしようとするオーナーであれば、国籍に関係なく受け入れられるのではないか、と菅野さんは話します。お金で変わったこととして新しいスタジアムを挙げ、変わらずに残っているものとしてファンの声援の熱を挙げます。スペインやドイツ、イタリアと比べても応援の仕方には独特のものがあり、あの歓声の中でプレーしたいと思う選手が多いのも納得できる、とのことです。

結果が出ないときの報道は厳しい

日本人選手についての書き方で日本と現地の報道がいちばん違うのは、調子を落としているときの厳しさだと菅野さんは話します。

イングランドはサッカーが生まれた国とされ、目の肥えたファンとメディアがそろっています。結果を残せていない時期の批評や批判の辛辣さは、日本のメディアとは趣が違う、というのが菅野さんの見方です。

応援するクラブの選び方とユニフォーム

好きな選手や日本人選手がいるクラブ、人気のあるクラブから選んでよい、というのが菅野さんの答えです。

好きな選手とクラブから見始める

最初の1シーズンは、クラブに関係なく好きな選手や知っている選手の試合から見るのがよい、と菅野さんは勧めます。

2026年はワールドカップがあり、その流れでプレミアリーグを見始めた人も一定数いるはずだ、と菅野さんは話します。日本はラウンド32でブラジルに1-2で敗れました(日本サッカー協会 2026年7月1日)。代表で見た選手のクラブから入るのも1つの方法です。

応援するクラブの選び方に正解は無く、千差万別でよい、というのが菅野さんの考えです。好きなチームの試合を見ていて対戦相手に気になる選手やプレースタイルを見つける、ユニフォームのかっこよさや選手のかっこよさ、応援の熱で選ぶ、といった入り方を菅野さんは挙げます。

ユニフォームのメーカー

ビッグ6のユニフォームは、adidas・Nike・PUMAの3社が作っています。

2026/27は、アーセナル・リヴァプール・マンチェスター・ユナイテッドがadidas、チェルシー・トッテナム・ブライトンがNikeで、adidasは20クラブのうち8クラブのユニフォームを作っていると報じられています(Inside World Football 2026年8月6日)。マンチェスター・シティはPUMAで、クラブとPUMAが2026/27のホームのユニフォームを発表しています(マンチェスター・シティ公式)。

日本で買う場合、リヴァプールにはクラブ公式の日本向けオンラインストアがあります(LFCストア)。偽物を避けるため、クラブ公式やメーカーの正規の販売店で買ってください。

現地で試合を見たくなったら

現地で試合を見るには、クラブの公式サイトで有料の会員になり、抽選や申込でチケットを買うのが基本です。

チケットの買い方と値段、観戦ツアー、試合の日の決まりは、プレミアリーグのチケットの買い方で6つのクラブの公式情報をもとに詳しく説明しています。自分でもサッカーをしたくなった人は、サッカースクールを探すから近くのスクールを探せます。

日本での配信先と料金はDAZNでプレミアリーグは見られる?で、同じイングランドのカップ戦はFAカップとはで詳しく説明しています。

よくある質問

本文で触れきれなかったプレミアリーグの6つの疑問に答えます。

Q. プレミアリーグの試合に延長戦やPK戦はありますか?

A. ありません。リーグ戦は90分で終わり、引き分けなら両クラブに勝ち点1が入ります(プレミアリーグ公式)。延長戦やPK戦があるのはカップ戦で、FAカップは2024/25から本戦1回戦以降の再試合をやめ、同点なら延長、それでも同点ならPK戦で決めています(イングランドサッカー協会 2024年4月18日)。

Q. シーズン中にプレミアリーグの試合が止まる期間はありますか?

A. 代表戦の期間は止まります。2026/27の代表ウィークは9月21日〜10月6日、11月9日〜17日、3月22日〜30日の3回です(プレミアリーグ公式 2026年9月5日)。冬の中断期間は、2026/27の公式の日程発表には書かれていません。

Q. シーズンの途中で勝ち点・得失点差・総得点が全部並んだら、順位表はどうなりますか?

A. 同じ順位として扱われ、順位表ではクラブ名のアルファベット順に並びます(プレミアリーグ公式)。直接対決やプレーオフで上下を決めるのは、シーズンの終わりに優勝・降格・欧州の大会の出場がかかるときだけです。

Q. プレミアリーグの「2部」はどんなリーグですか?

A. EFLチャンピオンシップというリーグで、1位と2位とプレーオフの勝者がプレミアリーグに昇格します(プレミアリーグ公式)。2026/27からはプレーオフが3〜8位に広がり、8位からでも昇格の可能性があると報じられています(Sky Sports)。

Q. FAカップやカラバオカップとプレミアリーグはどう違いますか?

A. プレミアリーグは年間を通した総当たりのリーグ戦で、FAカップとカラバオカップ(EFLカップ)は一発勝負で勝ち上がるカップ戦です。FAカップはイングランドサッカー協会が主催する世界最古の全国規模の大会で、1871/72に始まりました(イングランドサッカー協会)。カラバオカップはEFLが主催し、プレミアとEFLの計92クラブが出ます。

Q. 日本人選手もホームグロウンの選手に数えられますか?

A. 条件を満たせば数えられます。プレミアリーグ公式の定義では、ホームグロウンは国籍や年齢に関係なく、21歳になるまでにイングランドかウェールズのクラブに3シーズン(36か月)登録されていた選手です(プレミアリーグ公式)。日本で育ち、21歳を過ぎてからイングランドのクラブに移った選手は、この条件に当たりません。

参考情報

根拠にした資料です(2026年10月21日に確認)。

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この記事を書いた人

Takayuki Kannoのアバター Takayuki Kanno スポーツ翻訳者/サッカーアカデミージャパン執筆・監修

サッカーアカデミージャパンの執筆者・監修者。フリーのスポーツ翻訳者として2004年から活動。マンチェスター・ユナイテッド公式サイト・SNSの日本語版を15年間(2011〜2025年)担当し、毎日のニュースや試合レポートを日本のファンに届けてきた。Olympics.com 日本語版で東京、北京、パリ、ミラノ・コルティナ大会担当を歴任。R&A(全英オープン・AIG女子オープン)公式サイトの日本語訳とSNS運用(2026年)も担当。海外サッカーの一次情報を、元の発表にあたって日本語で解説する。San Diego State University 出身。

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