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リバプールとは?リーグ優勝20回の名門の歴史・ユニフォーム・南野と遠藤

リバプールとは?リーグ優勝20回の名門の歴史・ユニフォーム・南野と遠藤

リバプールは、イングランド北西部の港町リバプールを本拠地にするプレミアリーグのクラブで、愛称は「レッズ」です。1892年に生まれ、本拠地はアンフィールドです。イングランド1部リーグで20回優勝し、マンチェスター・ユナイテッドと並ぶ最多の記録を持っています。ヨーロッパのチャンピオンズカップとチャンピオンズリーグ(CL)では6回優勝しました。日本人選手では南野拓実選手が2020年から2022年まで在籍し、遠藤航選手が2023年から在籍しています。2026-27シーズンは、6月に就任したアンドニ・イラオラ監督のもとで戦っています。

この記事では、リバプールとユナイテッドの公式サイト、UEFA、イギリス政府の公開資料、配信各社の公式ページをもとに、クラブの歴史とタイトル、ヒルズボロの悲劇、応援歌、日本人選手、今のチーム、ユニフォーム、ライバル、日本での見方を表で整理します。あわせて、2011年から2025年までマンチェスター・ユナイテッド公式の日本語サイトの翻訳を担当したスポーツ翻訳者の菅野さんに、リバプールの見方を聞きました。

この記事でわかること

  • 基本と歴史:1892年にアンフィールドで生まれたクラブが、リーグ優勝20回とCL優勝6回を重ねるまでの流れと、イスタンブールの奇跡が分かります。
  • ヒルズボロと応援歌:1989年の悲劇で何が起き、何が認められたかと、You’ll Never Walk Aloneがファンにとって何なのかを整理しています。
  • 日本人選手と今のチーム:南野拓実選手と遠藤航選手の在籍、イラオラ監督の2026-27シーズン、ユニフォーム、ダービーの日程、日本での見方が分かります。
目次

リバプールとは

イングランド北西部の港町リバプールを本拠地にする、プレミアリーグのサッカークラブです。

正式な名前はリバプール・フットボール・クラブで、街の名前と区別して「リバプールFC」とも書かれます。街のリバプールはマージー川の河口にある港町で、ビートルズが生まれた街としても知られています。このクラブは、イングランド1部リーグ優勝20回、CL優勝6回の記録を持っています。

イングランド北西部の港町のクラブ

リバプールは、イングランド1部のプレミアリーグに所属する20クラブの1つです。

リーグの仕組みと20クラブの顔ぶれは、プレミアリーグの仕組みとビッグ6の解説で扱っています。同じ街には、クラブの生まれにも関わるエバートンがあります。

菅野さんは、リバプールを、サッカーにあまり詳しくない人にひとことで紹介するなら「プレミアリーグの中で最も歴史の深いクラブの一つ」だと話します。ほかの強いクラブとの違いは、マンチェスター・ユナイテッドと肩を並べる存在で、リーグ優勝の回数もほぼ同じという歴史にある、というのが菅野さんの見方です。

項目内容
正式名リバプール・フットボール・クラブ(Liverpool Football Club)
本拠地イギリス・イングランド北西部の都市リバプール
創設1892年6月3日
愛称レッズ(The Reds)
スタジアムアンフィールド(収容61,276人)
監督アンドニ・イラオラ(2026年6月〜)
主なタイトルイングランド1部優勝20回、ヨーロッパのチャンピオンズカップ/CL優勝6回
2025-26の成績プレミアリーグ5位

出典:Liverpool FC「How Liverpool FC was founded in 1892」、Liverpool FC「Honours」、Premier League「All you need to know about the 20 Premier League stadiums」、Liverpool FC「Liverpool FC appoint Andoni Iraola as new head coach」(2026年10月29日確認)

愛称「レッズ」とリバーバード

愛称は赤いユニフォームからきた「レッズ」で、エンブレムには街の紋章の鳥リバーバードが描かれています。

リバーバードは街のシンボルの鳥で、公式サイトは2026-27のホームユニフォームの名前と背番号の書体も、リバーバードの翼と爪をもとにしたと紹介しています(Liverpool FC「LFC and adidas unveil 2026-27 home kit」)。

「リバプール」と「リヴァプール」

日本語の表記は「リバプール」と「リヴァプール」の2つがあり、メディアによって分かれています。

クラブ公式の日本語のニュースやゲキサカは「リバプール」、サッカーキングは「リヴァプール」と書いています(ゲキサカ 2026年10月25日、サッカーキング 2026年9月13日)。この記事では「リバプール」で書きます。「リパプール」は「リバプール」の「バ」を「パ」と打ち間違えた形で、指すクラブは同じです。翻訳の仕事でも、「バ」にするか、英語のVの音に近い「ヴァ」にするかは迷うところだと菅野さんは話します。

リバプールの歴史

1892年にアンフィールドで生まれ、1960年代からの黄金時代と、2000年代以降の欧州制覇を重ねてきたクラブです。

1892年、エバートンが去ったアンフィールドで生まれた

アンフィールドの持ち主のハウルディングがエバートンと決別し、残ったスタジアムで新しいクラブを作りました。

公式サイトによると、アンフィールドはもともとエバートンの本拠地で、エバートンの会長だったハウルディングとクラブが1892年3月15日に決別しました。エバートンは近くの土地(のちのグディソン・パーク)へ移り、アンフィールドに残ったハウルディングが作ったリバプールが、1892年6月3日に正式に誕生しました(Liverpool FC「How Liverpool FC was founded in 1892」)。同じ街の2つのクラブの対戦が、今のマージーサイド・ダービーです。

シャンクリーとペイズリーの黄金時代

1959年に就任したビル・シャンクリー監督が土台を作り、後任のボブ・ペイズリー監督が欧州の頂点に立ちました。

公式サイトによると、シャンクリーは1959年12月に就任し、1974年7月まで指揮をとりました(Liverpool FC「Bill Shankly」)。公式サイトの優勝一覧で在任中の年を数えると、この間にリーグ優勝3回、FAカップ優勝2回、UEFAカップ優勝1回です(Liverpool FC「Honours」)。英語版ウィキペディアによると、後任のペイズリーは9シーズンで20のタイトルを獲り、そのうち3回はヨーロッパのチャンピオンズカップでした(Wikipedia「Liverpool F.C.」)。

2005年の「イスタンブールの奇跡」

2005年のCL決勝で、前半に0-3とされたミランに追いつき、PK戦で勝って5度目の欧州制覇を果たしました。

UEFAによると、決勝は2005年5月25日にトルコのイスタンブールで行われ、リバプールは前半を0-3で終えたあと、後半の6分間で3点を返して3-3に追いつきました。延長でも決着がつかず、PK戦ではゴールキーパーのイェジー・ドゥデクがアンドリー・シェフチェンコのキックを止めて、3-2で勝っています(UEFA「2004/05: Liverpool belief defies Milan」)。後半の最初の1点を決めたのは、主将のスティーヴン・ジェラードでした。公式サイトによると、ジェラードは1998年から2015年まで在籍して710試合186得点を記録し、2003年から10年以上主将を務めました(Liverpool FC「Steven Gerrard」)。

菅野さんがリバプールを最初に意識したのも、この2004-05シーズンのCL決勝を友人と見たことがきっかけでした。そのころから印象は変わっていないものの、一時期の低迷を経て強さが戻り、再びプレミアリーグを代表するクラブになった、というのが菅野さんの見方です。

クロップが取り戻したリーグ優勝

2015年に就任したユルゲン・クロップ監督のもとで、2019年のCLと、30年ぶりのリーグ優勝を果たしました。

公式サイトによると、クロップは2015年10月に就任し、2024年5月まで指揮をとりました。在任中に2019-20のリーグ優勝、2019年のCLとクラブワールドカップ、2022年のFAカップ、2022年と2024年のリーグカップを獲っています(Liverpool FC「Jürgen Klopp」)。2019-20のリーグ優勝は、1989-90以来30年ぶりでした(Liverpool FC「Honours」)。後任のアルネ・スロット監督も2024-25にリーグ優勝し、これが20回目です。

菅野さんは、ジェラードが中心だった2000年代のチームと、クロップ監督が再び繁栄の時期をもたらしたころは、今のファンの間でも語り継がれ、これからも語り継がれていくだろうと話します。

1892年 エバートンが去ったアンフィールドでクラブが誕生 1959年 ビル・シャンクリーが監督に就任 1989年 ヒルズボロの悲劇で97人が亡くなる 2005年 イスタンブールの奇跡で5度目の欧州制覇 2019-20 クロップのもとで30年ぶりのリーグ優勝 2024-25 20回目のリーグ優勝でユナイテッドに並ぶ
図1 リバプールの歩み(リバプール公式サイトの情報をもとに作成)

リバプールが獲ったタイトル

イングランド1部優勝20回、ヨーロッパのチャンピオンズカップ/CL優勝6回が、リバプールの主なタイトルです。

大会優勝回数最近の優勝
イングランド1部(プレミアリーグを含む)20回2024-25
FAカップ8回2021-22
リーグカップ(カラバオ・カップ)10回2023-24
ヨーロッパのチャンピオンズカップ/CL6回2018-19
UEFAカップ(今のヨーロッパリーグ)3回2000-01
UEFAスーパーカップ4回2019
FIFAクラブワールドカップ1回2019

出典:Liverpool FC「Honours」(2026年10月29日確認)

リーグ優勝20回はユナイテッドと並ぶ最多

イングランド1部の優勝20回は、マンチェスター・ユナイテッドの20回と並ぶ最多の記録です。

公式サイトの一覧を数えると、リバプールの20回は、1992年にプレミアリーグが始まる前の1部リーグで18回(最後は1989-90)、プレミアリーグで2回(2019-20と2024-25)です(Liverpool FC「Honours」)。ユナイテッドの公式サイトでは、ユナイテッドは1部リーグで7回、プレミアリーグで13回の計20回です(Manchester United「League Titles」)。

菅野さんがこの記事でいちばん伝えてほしいと話したことの一つが、このユナイテッドと肩を並べる優勝回数です。FAカップとリーグカップの仕組みは、FAカップとカラバオ・カップの違いの解説で扱っています。

CL優勝6回と10度の決勝

リバプールはヨーロッパのチャンピオンズカップとCLの決勝に10回進み、6回優勝しています。

公式サイトによると、優勝は1977年、1978年、1981年、1984年、2005年、2019年です(Liverpool FC「Honours」)。決勝ではレアル・マドリードと3度当たって1勝2敗、2019年はトッテナム・ホットスパーに勝っています(Wikipedia「List of European Cup and UEFA Champions League finals」)。

決勝の年相手結果会場
1981年レアル・マドリード1-0で優勝パリ
2005年ミラン3-3(PK戦3-2)で優勝イスタンブール
2007年ミラン1-2で準優勝アテネ
2018年レアル・マドリード1-3で準優勝キーウ
2019年トッテナム・ホットスパー2-0で優勝マドリード
2022年レアル・マドリード0-1で準優勝サン=ドニ(パリ近郊)

出典:Wikipedia「List of European Cup and UEFA Champions League finals」、UEFA「2004/05: Liverpool belief defies Milan」をもとに、1981年以降の決勝を抜き出して作成

ヒルズボロの悲劇

1989年4月15日、FAカップ準決勝の会場で起きた事故で、リバプールのファン97人が亡くなりました。

1989年4月15日に起きたこと

シェフィールドのヒルズボロ・スタジアムでのFAカップ準決勝で、ゴール裏の立ち見席の観客が押しつぶされ、97人が亡くなりました。

試合はリバプール対ノッティンガム・フォレストでした(Wikipedia「Hillsborough disaster」)。のちのイギリス政府の独立パネルと2016年の死因審問は、警察の統制の欠如が主な原因で、リバプールのファンに責任はなかったと結論づけています。菅野さんも、日本ではあまり知られていないけれど知っておいてほしい出来事としてこの悲劇を挙げ、こうした悲しい歴史も踏まえて今のリバプールがあることを理解してもらえるとよい、と話します。

97人と、真相が認められるまで

2016年の死因審問で、亡くなった人は「不法な死」とされ、ファンの行動は原因ではなかったと結論づけられました。

イギリス政府が公開した独立パネルの報告書は2012年9月12日に出され、リバプールのファンに責任はなく、警察の統制の欠如が主な原因だったと示しました(GOV.UK「The report of the Hillsborough Independent Panel」)。2016年4月26日には、死因審問の陪審が当時の犠牲者96人を不法に死なせられたと判断し、ファンの行動は事故の原因にも要因にもならなかったと結論づけました(INQUEST「Hillsborough inquest conclusion」)。2021年には、事故で重い障害を負っていたファンの死も不法な死と認められ、犠牲者は97人になりました(Inside World Football 2021年7月29日)。

ユナイテッドと送り合う追悼

ライバルのユナイテッドとは、ヒルズボロの日とミュンヘンの航空事故の日に、追悼のメッセージを送り合ってきました。

ユナイテッドは1958年2月6日、ミュンヘンの航空事故で選手やスタッフを失っています(Manchester United「Remembering the Munich Air Disaster in 2026」)。報道によると、2020年4月15日、ユナイテッドの公式アカウントはヒルズボロの犠牲者を追悼し、リバプールと「連帯する」と投稿しました(Republic World 2020年4月)。

菅野さんは、ユナイテッドの翻訳をしていた立場から、この2クラブはお互いを思いやる気持ちがあるクラブだと話します。痛ましい事故が起きたそれぞれの日に、今もSNSで亡くなった人や遺族へのお悔やみを送り合っていて、フィールドではライバルとして激しく戦っても、フィールドを降りれば長い歴史を重ねてきたクラブ同士として、プレミアリーグで戦う同志としてエールを送り合う2つのクラブだ、というのが菅野さんの見方です。これも、菅野さんがこの記事に必ず入れてほしいと話した点です。

アンフィールドとYou’ll Never Walk Alone

本拠地のアンフィールドと、試合前に歌われる「You’ll Never Walk Alone」は、リバプールのファンの象徴です。

約6万1,000人のスタジアム

アンフィールドは、リバプール市の北部にある、収容61,276人のスタジアムです。

プレミアリーグの公式サイトによると、収容は61,276人です(Premier League「All you need to know about the 20 Premier League stadiums」)。1892年の創設から同じ場所が本拠地です。

菅野さんは、アンフィールドは、イングランドのフットボールの歴史の中で、いい時も悪い時もたくさん見てきた歴史のあるスタジアムの一つとして伝えられていると話します。行ったことのない日本の人にいちばん想像しにくいのは、スタジアムよりも、リバプールという町がどういう町なのかだろう、というのが菅野さんの見方です。アンフィールドのチケットの買い方は、プレミアリーグのチケットの買い方で扱っています。

ミュージカルの歌が応援歌になった

1945年のミュージカルの曲を、1963年に地元のバンドが歌って全英1位にした歌です。

公式サイトによると、曲はオスカー・ハマースタインが詞を書き、リチャード・ロジャースが作曲したブロードウェイ・ミュージカルの1曲です。1963年にリバプール出身のジェリー&ザ・ペースメイカーズが歌い、10月末に全英1位になりました。アンフィールドのゴール裏の「コップ」と呼ばれるスタンドでは、1960年代の初めから歌われるようになりました(Liverpool FC「Why You’ll Never Walk Alone is Liverpool FC’s anthem」)。

ほかのクラブで使われることもある歌ですが、リバプールのファンにとっては、自分たちのアイデンティティであり、クラブを応援する姿勢を表している歌だと菅野さんは話します。初めて試合を見る人には、歌の中身よりも、この曲が流れてファンが歌い始めるときの一体感を、現地のスタジアムで感じてほしいそうです。

ファンにとってのクラブ

現地のファンにとってリバプールは、生活の一部、人生の一部と言えるほどの存在だと菅野さんは話します。

菅野さんは、これはリバプールのファンだけのことではないものの、現地のファンは人生の一部というぐらいの気持ちで応援しているので、クラブの一つ一つの動きに、良い形でも悪い形でも反応すると話します。その気持ちがいちばん表れているのが、You’ll Never Walk Aloneの合唱だそうです。合唱を聞くたびに、このクラブのサポーターは本当にクラブを愛し、クラブと一緒に前を向いて進もうとしていると伝わってくる、というのが菅野さんの見方です。熱量のあるファンがいるクラブであることは、菅野さんがこの記事でいちばん伝えたいと話した点でもあります。

南野拓実と遠藤航

リバプールの日本人選手は、2020年から2022年まで在籍した南野拓実と、2023年から在籍する遠藤航です。

選手在籍前のクラブリバプールで獲った主なタイトル
南野拓実2020年1月〜2022年6月レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)プレミアリーグ(2019-20)、リーグカップ(2021-22)
遠藤航2023年8月〜(在籍中)シュトゥットガルト(ドイツ)プレミアリーグ(2024-25)、リーグカップ(2023-24)

出典:Wikipedia「Takumi Minamino」、Wikipedia「Wataru Endō」(2026年10月29日確認)

南野の2年半(2020〜2022年)

南野は2020年1月にザルツブルクから加わり、2022年6月にフランスのモナコへ移るまで、公式戦55試合で14得点を挙げました。

英語版ウィキペディアと、クラブの発表を引いた報道によると、南野の公式戦の記録は55試合14得点3アシストです(Wikipedia「Takumi Minamino」、Empire of the Kop 2022年6月28日)。在籍中にクラブは2019-20のプレミアリーグと2021-22のリーグカップで優勝しました。

遠藤の加入とセンターバックでの評価

遠藤は2023年8月に加わり、本来の中盤だけでなく、急いで任されたセンターバックでも守備を支えて評価を上げました。

英語版ウィキペディアによると、遠藤は2023年8月にシュトゥットガルトから加わり、背番号は3です(Wikipedia「Wataru Endō」)。菅野さんは、点をたくさん取るポジションではないけれど、急造のセンターバックを任されて相手のエースを止めたり、勝利につながるプレーを選んだりしてきたことを、現地のファンも高く評価していると話します。

2026-27シーズンの遠藤は、出番が少ない状況です。ゲキサカによると、プレミアリーグでは10月25日のブライトン戦でもベンチ入りしたものの出場せず、今季の初出場はまだです(ゲキサカ 2026年10月25日)。サッカーキングは、CLのリーグフェーズの登録メンバーから外れたことと、イラオラ監督が「今後は彼にも必ず活躍の場が訪れるはずだ」と話したことを伝えています(サッカーキング 2026年9月4日、サッカーキング 2026年9月13日)。

遠藤のほかに今季プレミアリーグでプレーする日本人8人と、プレミアリーグで優勝した日本人4人の記録は、プレミアリーグの日本人選手一覧と歴代の記録で扱っています。

日本と現地の報道の違い

遠藤を起用しない理由を問う書き方は、日本より現地の報道のほうが直接的で強い言葉を選ぶ、と菅野さんは話します。

菅野さんによると、遠藤の起用をめぐって、現地の報道は監督に理由を問いただすような書き方をすることが多く、日本の報道よりも力強い言葉を使っているそうです。日本語の情報だけで追いかけていて見落とすことは特にないものの、あるとすれば現地のゴシップ記事ぐらいだろう、というのが菅野さんの見方です。

今のリバプール(2026-27シーズン)

2026-27シーズンは、6月に就任したイラオラ監督のもとで、プレミアリーグとCLを戦っています。

イラオラ監督と主将ファン・ダイク

監督はボーンマスから来たアンドニ・イラオラで、主将はセンターバックのフィルジル・ファン・ダイクです。

公式サイトは2026年6月4日、イラオラの監督就任を発表しました(Liverpool FC「Liverpool FC appoint Andoni Iraola as new head coach」)。報道によると、前の監督のスロットは5月30日に退任しています(beIN SPORTS 2026年5月30日)。英語版ウィキペディアによると、主将はファン・ダイクで、副主将はジョー・ゴメスとドミニク・ソボスライです(Wikipedia「2026–27 Liverpool F.C. season」)。

サラーが去った夏の入れ替え

2025-26シーズン限りでモハメド・サラーが退団し、2026年の夏はチームが大きく入れ替わりました。

英語版ウィキペディアの移籍の一覧によると、夏にはサラーのほか、アンディ・ロバートソン、イブラヒマ・コナテ、カーティス・ジョーンズが退団し、ジェレミー・ジャケ、ビクトル・ムニョス、ブラッドリー・バルコラらが加わりました(Wikipedia「2026–27 Liverpool F.C. season」)。

今季の成績とCL

プレミアリーグは10月25日時点で4位、CLのリーグフェーズは3戦3勝です。

英語版ウィキペディアによると、プレミアリーグは10月25日の第8節まで4勝3分1敗の勝点15で4位です(Wikipedia「2026–27 Liverpool F.C. season」)。同じページによると、CLのリーグフェーズは第3節まで3連勝で、第3節のビジャレアル戦は4-3で勝っています。第3節の結果と順位表は、CLリーグフェーズ第3節の結果一覧で扱っています。

日付(現地)大会相手結果
10月11日プレミアリーグマンチェスター・シティ(ホーム)0-3で負け
10月17日プレミアリーグブレントフォード(アウェイ)2-1で勝ち
10月20日CLビジャレアル(ホーム)4-3で勝ち
10月25日プレミアリーグブライトン(ホーム)2-0で勝ち

出典:Wikipedia「2026–27 Liverpool F.C. season」、ゲキサカ 2026年10月25日(2026年10月29日確認)

リバプールのユニフォーム

ホームは赤一色で、2026-27シーズンはアディダスがホーム・アウェイ・サードの3種類を作っています。

1964年、シャンクリーが上下赤にした

今の赤一色のユニフォームは、1964年にシャンクリー監督がシャツもパンツも赤にしたところから始まりました。

公式サイトによると、リバプールが初めて上下赤で戦ったのは1964年11月で、シャンクリーは「赤一色にしたことは大きな心理的な効果があった。選手が巨人のように見えた」と話しています(Liverpool FC「60 years since Liverpool wore all-red strip for first time」)。2026-27のホームは、1989-90の優勝シーズンのユニフォームがもとになっています。

菅野さんは、リバプールのユニフォームは赤を基調にしたかっこいいデザインが多い印象で、年によってはストライプが入ることもあると話します。ユナイテッドと同じように、赤というクラブカラーをどう生かしてファンに着てもらうかを毎年考えているはずで、過去のデザインが今のユニフォームに生かされていることが話題になるのだろう、というのが菅野さんの見方です。

2026-27のホーム・アウェイ・サード

2026-27はホームが濃い赤、アウェイが白、サードが黒で、どれもアディダスが作っています。

種類色デザインのもと発売
ホーム濃い赤(シャツ・パンツ・ソックス)1989-90の優勝シーズンのユニフォーム2026年5月19日
アウェイ白(パンツは赤)1980年代半ばのアウェイ2026年7月に発表
サード黒にマルーンの差し色と銀ヨーロッパの大会の夜のアンフィールド2026年8月27日

出典:Liverpool FC「LFC and adidas unveil 2026-27 home kit」、Liverpool FC「Liverpool FC unveils 2026-27 adidas third kit」、Liverpool FC「Liverpool FC officially unveils new adidas away kit for 2026-27」

公式サイトによると、アウェイは白を基調に赤と灰色を差し、パンツは赤、ソックスは白です(Liverpool FC「Liverpool FC officially unveils new adidas away kit for 2026-27」)。胸のスポンサーは、イギリスの銀行スタンダードチャータードです。

どこで買うか

レプリカのユニフォームや練習着は、クラブ公式のオンラインストアの日本語版で、円の表示で買えます。

公式ストアの日本語版には、ホーム・アウェイ・サードのユニフォームのほか、トレーニングウェアの売り場もあります(LFCストア(日本語))。菅野さんは、日本のファンがユニフォームを選ぶときに特に知っておくことはなく、昔のものでも、自分の目で見てかっこいいと思ったデザインを選んで買えばいいと話します。転売サイトや非公式の店の商品は、本物かどうかを確かめにくいので注意が必要です。

ライバルとダービー

マンチェスター・ユナイテッドとの対戦はノースウェスト・ダービー、同じ街のエバートンとの対戦はマージーサイド・ダービーと呼ばれます。

マンチェスター・ユナイテッドとのノースウェスト・ダービー

ユナイテッドとの対戦は、イングランド北西部の2つの街のクラブがぶつかる「ノースウェスト・ダービー」です。

菅野さんは、ユナイテッドとリバプールの試合は、マンチェスター・ダービーなどと同じかそれ以上にピリピリした空気になると話します。リーグ優勝を争っている時期や、カップ戦の決勝や準決勝、ヨーロッパの大会の決勝で当たれば、それはそれは緊張感のある試合になるだろう、というのが菅野さんの見方です。ユナイテッドの側から見たこの対戦は、マンチェスター・ユナイテッドの歴史と今の解説で扱っています。

エバートンとのマージーサイド・ダービー

同じ街のエバートンとの対戦はマージーサイド・ダービーで、1892年の決別から続く間柄です。

プレミアリーグの公式サイトによると、エバートンの今の本拠地はヒル・ディキンソン・スタジアム(収容52,769人)で、リバプールのアンフィールドとは別の場所です(Premier League「All you need to know about the 20 Premier League stadiums」)。マンチェスター・ダービーやノースロンドン・ダービーとの比較は、マンチェスター・ダービーの解説で扱っています。

対戦1試合目(現地・予定)2試合目(現地・予定)
ノースウェスト・ダービー(ユナイテッド戦)2026年11月22日(ホーム)2027年1月23日(アウェイ)
マージーサイド・ダービー(エバートン戦)2026年11月29日(アウェイ)2027年1月30日(ホーム)

出典:Premier League「All 380 fixtures for 2026/27 Premier League season」、Wikipedia「2026–27 Liverpool F.C. season」(テレビ中継で日時が変わる場合があります)

シティ・アーセナル・チェルシーとの関係

シティとアーセナルは近年の優勝争いの相手で、チェルシーとはリーグカップの決勝で2度当たり、どちらも勝っています。

2024-25はリバプールが優勝し、アーセナルが2位でした。2025-26はアーセナルが優勝し、シティが2位、リバプールは5位です(RSSSF England 2025/26)。リーグカップの決勝では、2022年と2024年にチェルシーに勝ちました。アーセナルについては、アーセナルの歴史と今の解説で扱っています。

日本との縁と、日本で見るには

リバプールは、トヨタカップやクラブワールドカップ、来日試合で日本と縁があり、日本ではU-NEXTとWOWOWで試合が見られます。

トヨタカップ・クラブW杯・来日試合

リバプールは1981年と1984年のトヨタカップ、2005年のクラブ世界選手権で日本に来て戦い、2025年にも来日しています。

年大会・試合会場結果
1981年トヨタカップ(対フラメンゴ)国立競技場(東京)0-3で負け
1984年トヨタカップ(対インデペンディエンテ)国立競技場(東京)0-1で負け
2005年クラブ世界選手権 決勝(対サンパウロ)横浜国際総合競技場0-1で準優勝
2019年クラブワールドカップ 決勝(対フラメンゴ)カタール延長で1-0、初優勝
2025年親善試合(対横浜F・マリノス)日産スタジアム(横浜)3-1で勝ち

出典:Wikipedia「1981 Intercontinental Cup」、Wikipedia「1984 Intercontinental Cup」、Wikipedia「2005 FIFA Club World Championship」、Wikipedia「2019 FIFA Club World Cup」、ゲキサカ 2025年7月

2025年7月30日の横浜F・マリノス戦は、ゲキサカによると遠藤がベンチから始まった試合でした。

プレミアリーグはU-NEXT、CLはWOWOW

日本では、プレミアリーグとFAカップはU-NEXTの「サッカーパック」、CLはWOWOWで見られます。

大会日本での配信料金(税込)
プレミアリーグU-NEXT サッカーパック月額2,600円
FAカップU-NEXT サッカーパック同上
チャンピオンズリーグ(CL)WOWOW(独占)月額2,530円

出典:U-NEXT サッカーパック、WOWOW チャンピオンズリーグ(2026年10月29日確認)

U-NEXTの公式ページに載っているサッカーパックの対象に、CLは入っていません。両方を見るには2つの契約が要ります。12月の年末の連戦の日程は、ボクシング・デーの解説で扱っています。

入りやすい見方

まず好きな選手を見つけ、毎週の試合を見られなくてもハイライトで追うのが入りやすい、というのが菅野さんのすすめです。

菅野さんは、楽しみ方はそれぞれでいいと前置きしたうえで、リバプールはタレントがそろったとても強いチームなので、試合を見てまず好きな選手を見つけるのがいいと話します。試合を毎週見られなくても、ハイライトで見るなど、自分が楽しいと思う形で追いかければいいそうです。

よくある質問

本文で扱いきれなかった、監督の交代、優勝回数の数え方、街とクラブの名前、応援歌、遠藤の今、チケットの6つに答えます。

Q. リバプールの今の監督は誰ですか?

A. アンドニ・イラオラです。2026年6月4日に就任が発表され、前のシーズンまでボーンマスを率いていました(Liverpool FC「Liverpool FC appoint Andoni Iraola as new head coach」)。2024-25にリーグ優勝したアルネ・スロット監督は、2026年5月に退任しています。

Q. リバプールとマンチェスター・ユナイテッドは、どちらがリーグ優勝の回数が多いですか?

A. どちらも20回で並んでいます。両クラブの公式サイトによると、リバプールはプレミアリーグ以前の1部で18回とプレミアリーグで2回、ユナイテッドは1部で7回とプレミアリーグで13回です(Liverpool FC「Honours」、Manchester United「League Titles」)。プレミアリーグだけで数えると、ユナイテッドのほうが多くなります。

Q. リバプールの街とクラブは、どちらも「リバプール」ですか?

A. はい。リバプールはイングランド北西部の港町の名前で、クラブはその街の名前を付けたリバプール・フットボール・クラブです。検索すると街の情報が先に出ることがあるので、クラブを調べるときは「リバプールFC」と書くと見つけやすくなります。

Q. You’ll Never Walk Aloneはいつ歌われますか?

A. 試合の前にアンフィールドで流れ、ファンが一緒に歌います。公式サイトによると、1960年代の初めからゴール裏の「コップ」で歌われてきた歌です(Liverpool FC「Why You’ll Never Walk Alone is Liverpool FC’s anthem」)。

Q. 遠藤航は今もリバプールにいますか?

A. 在籍しています。2026年10月25日のブライトン戦でもベンチ入りしましたが、ゲキサカによると今季のプレミアリーグの初出場はまだです(ゲキサカ 2026年10月25日)。冬の移籍市場で状況が変わる場合があります。

Q. アンフィールドの試合のチケットは日本から買えますか?

A. 買える方法はありますが、2026/27シーズンのホームのリーグ戦は、クラブの有料会員でないと買えません。会員の種類や販売の時期、過去の購入の実績で抽選に入れるかどうかが決まる仕組みは、プレミアリーグのチケットの買い方でクラブごとに整理しています。

参考情報

この記事のクラブの歴史・タイトル・ユニフォームはリバプールの公式サイト、ユナイテッドの優勝回数はユナイテッドの公式サイト、ヒルズボロの悲劇はイギリス政府の公開資料と死因審問の結論、日本での配信はU-NEXTとWOWOWの公式ページで確かめました(2026年10月29日)。自分でもサッカーを始めたい人は、全国のサッカースクールの探し方も参考にしてください。

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この記事を書いた人

Takayuki Kannoのアバター Takayuki Kanno スポーツ翻訳者/サッカーアカデミージャパン執筆・監修

サッカーアカデミージャパンの執筆者・監修者。フリーのスポーツ翻訳者として2004年から活動。マンチェスター・ユナイテッド公式サイト・SNSの日本語版を15年間(2011〜2025年)担当し、毎日のニュースや試合レポートを日本のファンに届けてきた。Olympics.com 日本語版で東京、北京、パリ、ミラノ・コルティナ大会担当を歴任。R&A(全英オープン・AIG女子オープン)公式サイトの日本語訳とSNS運用(2026年)も担当。海外サッカーの一次情報を、元の発表にあたって日本語で解説する。San Diego State University 出身。

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